会場:Las Vegas Convention Center, Las Vegas Hilton, Sands Expo & Convention Center
初日の会場レポートですでにお伝えしたとおり、今回のCOMDEXは携帯型PCが数多く出展されている。ここでは、ソニーのメモリースティック用スロットを装備したノートPCやMediaGX搭載ノートなど、注目の製品を個別にレポートする。
ソニーのブースではアクリルケース内に、3段に折りたためるノートPCのコンセプトモデルを展示。ディスプレイ部とキーボードの間に折りたたむ形で、「メモリーステイック」スロット部が格納できるようになっている。これを見ると、ソニーのメモリースティックへの力の入れ方がよくわかる。
最も見た目が派手な製品がSOYOの「PW-9800」。その一番の特徴はカラーバリエーションが用意されていることで、会場では黒、紫、金色の3色が展示されていた。外形寸法が180×240×42mm(幅×奥行き×高さ)。CPUはMediaGX 180MHzを搭載、液晶は8インチSTN、8.2インチDSTN、8.4インチTFTの3種類が用意される。外付けのCD-ROMドライブも同梱される。出荷は12月だが価格は未定としている。
SHARPのブースでは、日本で発売されている「モバイル書院」にそっくりの製品「Mobilon Pro PV-5000」が出展されていた。ただし、外観はそっくりだが、OSにはWindows CE 2.1がインストールされ、ポインティングデバイスがタッチパネルに変更されているため、まったく別の製品になっている。
MAGは外形寸法が180×240×42mm(幅×奥行き×高さ)のノートPCを展示(写真左)。CPUにはMediaGX 200MHzを採用しており、999ドルからという低価格が特徴となっている。MAGの説明員によれば、これはNECにOEM供給されている製品だという。Cyrixブースでは、NECのロゴが入った製品が展示されていた(写真右)。
リコーのブースでは通称“チャンドラ2”のPentium II 266MHz搭載モデルを参考出品。展示品はまだ試作段階のため、熱を逃がすために筐体を厚くして空気の流れを良くし、ファンを取り付けている。しかしリコーでは「すでに熱対策は完了しているので、製品版では今までと同等の厚みになる」としている。また、USBポートを1つから2つに増やし、IEEE-1394のサポートが予定されるなど、かなりハイエンドな仕様となっている。出荷は日本が先行し、'99年5月頃に予定しているが、価格は未定としている。
Acerのブースでは、B5サイズのノートPC「TravelMate 310」が展示されている。CPUにMMX Penitum 233MHzを搭載し、外付けのCD-ROMが標準添付される。価格は1,799ドル。日本での発売は考えていないという。
Twinheadは、1インチ厚のA4スリムノートPC「PowerSlim」を展示。CPUは、MMX Pentium 233/266MHz 左右両方にType2のPCカードスロットがあるのが特徴となっている。ポインティングデバイスはスライディングパッドだが、展示品のためか非常に反応が悪くなっていた。
('98年11月18日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]