標準価格:599ドル
米IBMは29日(現地時間)、個人向けPC「Aptiva」シリーズに、自社製CPUを採用した599ドルPC「E Series model D1N」を投入すると発表した。発売は11月。リリースによれば、600ドルを切る低価格PCの発売は「大手PCメーカー初」で、「初めてPCを購入するユーザーや、子供用に2台目のPCを探しているユーザーなどのニーズに応えるもの」とした。
CPUはIBM製で、動作クロックは225MHz。MMX対応で、パフォーマンスは「Business Winstone 98」ベンチマークで、K6/300と同等になるとしている。また、バスクロックは75MHzで、マザーボード上に512KBの2次キャッシュを備える。
IBMのリリースでは、CPUの詳細については明らかにされていない。Cyrixの9月25日付のリリースによれば、IBMはCyrixの開発したCPUの製造と自社ブランドによる販売を'98年中は継続することで合意している。
筐体はコンパクトなデスクトップ型で、HDD 3.2GB、最大32倍速CD-ROMドライブ、56kbpsモデム、ISA/PCI兼用の拡張スロット1つ、USBポート2つを備える。メモリは、SDRAM 32MB(最大256MB)で、そのうち4MBがビデオメモリとして使用される。
なお、日本国内での対応について日本IBMでは、「現在、発売などの具体的な予定はないが、低価格化への取り組みは行なっていく」としている。
□IBMのホームページ(英文)
http://www.ibm.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.ibm.com/Press/prnews.nsf/f2c9dfb4f2374775852565d2000eb728/fb25f9bccf6d9e4b852566ad001288b6?OpenDocument
□製品情報(英文)
http://www.pc.ibm.com/us/aptiva/aptiva_d1n
□Cyrixのホームページ(英文)
http://www.cyrix.com/html/about/press.htm
□Cyrixとのファウンドリ契約に関するニュースリリース(英文)
http://www.cyrix.com/html/about/1998/ibm.htm
('98年10月30日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]