キヤノン株式会社は、A4対応カラーインクジェットプリンタ3機種を発売する。「BJ F600」が54,800円で11月5日から、「BJC-700J」の後継機となる「BJ F800」が64,800円で11月5日から、USBインターフェイスを備えた「BJC-430JD Lite」が39,800円で12月初旬からそれぞれ出荷される。

●BJ F600
　最大解像度が1,440×720dpi、6色印刷が可能なカラーインクジェットプリンタ。A4対応プリンタとしては外形寸法が475×280×200mm（幅×奥行き×高さ）と、幅と高さがかなり大きい。

　標準添付されるインクカートリッジは、モノクロとレギュラーカラー（Y/M/C）のみとなっており、6色印刷を行なうにはオプションのフォトインクカートリッジ（4,800円）を別途購入する必要がある。なお、インクタンクは、カラーインクも含め1色単位で交換が可能（各色1,000円、モノクロのみ1,100円）で、従来のインクカートリッジごとの交換に比べランニングコストが低くできるとしている。

　ノズル数はモノクロが160、レギュラー/フォトカラーが各色48。さらに、モノクロ、カラーともに双方向印刷が可能で、モノクロで8枚/分、カラーで5枚/分（いずれもHSモード）の印刷速度を実現している。対応OSはWindows 3.1/95/98。インターフェイスはパラレルのみで、USB接続（iMacも含む）や、Macintoshとの接続にはオプションの変換ケーブル（各9,000円）で対応する。

□製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/BJ/f600.html

●BJ F800
　'97年6月に発売した7色インク対応A4インクジェットプリンタ「BJC-700J」の後継機。筐体は700Jとほぼ同じで、外形寸法も467×313×218mm（幅×奥行×高さ）と小型化されていない。

　最大解像度は1,200×600dpiと従来通りだが、階調が9値から25値に強化されたことで画質が向上したとしている。印刷速度も、給排紙機構の改良などによりモノクロ8枚/分、カラー5枚/分（いずれもHSモード）に向上している。また、同社独自の普通紙耐水処理技術（P-POP）も継承しているので、普通紙でもにじみの少ない印刷ができる。

　対応OSやインターフェイスはF600と同じく、Windows 3.1/95/98、パラレルとなっている。USB接続（iMacも含む）や、Macintoshとの接続にはオプションの変換ケーブル（各9,000円）で対応する。

□製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/BJ/f800.html
□関連記事
【'97年6月18日】キヤノン、耐水カラー印刷、7色インク対応インクジェットプリンタ「BJC-700J」発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970618/canon.htm

●BJC-430JD Lite
　9月に発売された「BJC-430J Lite」のUSB対応版。従来のパラレルポートに加え、USBポートを備え、プリンタ本体を最大4台までチェーン接続が可能。添付のドライバを使用することで、1回の印刷を自動的に複数のプリンタに分散することなどができる。OSはUSB接続ではWindows 95/98とiMac、パラレル接続ではWindows 3.1/95/98/NT 4.0に対応する。

　基本仕様は430J Liteから変更されておらず、最大解像度は720×360dpi、印刷速度はモノクロ4.5枚/分、カラー3.4枚/分（いずれもHSモード）となっている。また、オプションによりフォト印刷（3,500円）や、スキャナ（12,800円）として使用することもできる。

□製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/BJ/bjc430jd.html
□関連記事
【9月8日】キヤノン、低価格なインクジェットプリンタ「BJC-430J Lite」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980908/canon.htm

□キヤノンのホームページ
http://www.canon.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/Whatsnew/1998-shimo/pr_f600.html

('98年10月29日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]