マイクロソフト株式会社は、10月23日に発売したはがき印刷ソフト「はがきスタジオ2」に不具合があるとして、同日夕刻に店頭から製品を一時撤去した。不具合を修正した製品が11月中旬に再発売される。

　「はがきスタジオ2」では、ユーザーが複数の住所録を作成でき、それぞれ「メンテナンス」の「バックアップ」コマンドを使用して住所録のデータをバックアップできる。不具合は、住所録のバックアップを復元する際、現在開いている住所録ファイルを上書きしてしまうというもので、製品版、体験版の両方で発生する。バックアップを復元すると、無条件に現在開いている住所録に上書きしてしまう。ユーザーデータの喪失につながるトラブルだけに、影響が大きい。同社では、バックアップファイルの復元を行なう際に、現在開いている住所録ファイルを一度閉じ、新しい住所録を開いてから実行するように呼びかけている。

　なお、既に購入したユーザー向けには、現在、対応パッチを開発中で、11月初旬に同社のホームページ上で公開される。また、製品版に同梱されるはがきでユーザー登録を行なうか、はがきスタジオ2 修正版送付事務局に申し込めば、順次、修正版CD-ROMが送付される。修正版送付の申し込みの受け付け期間は、10月30日から12月29日まで。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/office/hagakistudio/info.htm
□不具合に関するサポートページ
http://www.asia.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J045/6/43.htm
□対応パッチのダウンロードページ（11月初旬公開予定）
http://www.asia.microsoft.com/japan/office/OfficeFreeStuff/HagakiStudio/
□関連記事
【9月21日】マイクロソフト、「はがきスタジオ2」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980921/ms.htm

('98年10月27日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]