「ArtPad」のWindows 98版USB対応モデルも同時発売

ワコム、63bitヒューズロム搭載の
新型タブレット「WACOM intuos」を発表

intuos
【WACOM intuos】
'98年9月18日 から順次発売

価格:
intuosシリーズ 24,500円から
ArtPad fan 17,500円から

問い合わせ先:電子機器事業部 インフォメーションセンター
     Tel.0120-056-814


入力デバイス
新型入力デバイス各種
 株式会社ワコムは9月1日に都内のホテルで、CGクリエイターをターゲットとした新タブレットシリーズ「WACOM intuos(インテュオス)」を発表した。また、コンシューマ市場をターゲットとした同社のArtPadシリーズにWindows 98版USBモデルを追加した「WACOM ArtPad fan」も同時に発表した。発売は両シリーズ共に9月18日から。

 WACOM intuosは、複数のペンを同時に使えるなど、これまでにない機能を搭載した同社の意欲作。
 これまでのタブレットでは、1台のパッドで認識できる入力ペンはひとつだけで、筆の効果やエアブラシの種類、色を変えるときにはアプリケーション上で設定し直す必要があった。intuosでは、63bitヒューズロムを搭載することで、入力ペンのデバイスIDを個別に設定でき、同種の入力ペンでもタブレット上では別々のデバイスとして認識される。この機能により、筆の種類や色などの設定を各入力ペンに割り付け、同時にタブレットで使用できる。

 また、同社従来製品では筆圧を256段階で感知していたが、intuosでは1,024段階で感知するようになった。これまでのタブレットでは筆で払うなどの微妙な表現が難しかったが、intuosでは簡単に実現できるとしている。
 このほか、intuosでは通常のペンだけでなく、ホイールを搭載した5ボタンのワイヤレスマウス「intuos4Dマウス」、エアブラシなどintuos用の新型デバイスがオプションとして用意されている。特にintuos4Dマウスは、これまでのX軸、Y軸、ホイールだけでなく、マウスの回転角度も検出することが出来る。マウスも別デバイスとして認識できるため、入力ペンと同時に使用することが出来る。発表会場では、画面上に表示された3Dオブジェクトを左手に持ったマウスで動かしながら、右手で持った入力ペンでダイレクトに色を塗るといったデモを行なっていた。

 対応アプリケーションに関しては、「Adobe Photoshop」のプラグインソフトと「Painter Classic(一部モデルのみ)」がバンドルされ、intuosの新機能を利用できるほか、「主要な2D、3Dグラフィックソフトは年末までにほぼ対応を済ませる」としている。また、同シリーズのUSBモデルについては「来年第1四半期を目標としている」という。

 WACOM ArtPad fanは、同社の従来製品「ArtPad」シリーズの機能を受け継いだコンシューマ対象製品。今回新たにWindows 98版USBモデルが追加された。また、シリアル、ADBモデルには'98年1月までの限定でディズニー・インタラクティブのお絵かきソフト「ミッキーのマジックペイント」がバンドルされる。Macintosh版USBへの対応については「早急に対応していきたい」としている。



□ワコムのホームページ
http://www.wacom.co.jp/
□ニュースリリース
http://tablet.wacom.co.jp/release/news.html
□製品情報
http://tablet.wacom.co.jp/intuos/concept/1.html
□ワコムタブレットホームページ
(1日プレオープン、14日から正式リニューアル)
http://tablet.wacom.co.jp/

('98/9/1)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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