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　株式会社P&Aは、この夏から秋にかけて発売するゲームタイトルを発表した。ラインナップには、ヒットゲームシリーズ「Descent（ディセント）」の続編にあたる「CONFLICT:FREESPACE - THE GREAT WAR -」やQuake IIのエンジンを使った3Dアクションシューティング「SiN」など期待作が並んだ。

●CONFLICT:FREESPACE - THE GREAT WAR -

FREESPACE

　「CONFLICT : FREESPACE - THE GREAT WAR -」は、3Dシューティングゲーム「Descent」を開発した米Volitionの最新作。Descentシリーズの新作にあたり、実際アメリカでは「Descent : FREESPACE - THE GREAT WAR -」のタイトルで販売される。

　FREESPACEでは、Decentで敵として戦っていたVasudanと協定を結び、新たな敵Shivanに戦いを挑むストーリーとなる。敵であるShivanを捕獲し、敵の技術を吸収することで、自軍の武器をより強力なものに仕立てることが可能。また、ミッションをクリアしていくことでストーリーが展開していくミッションクリアタイプで、ミッションによってはチームプレイとなる。このためゲームシステムとしては3Dシューティングだが、従来シリーズよりもスペースシップシミュレーターとしての色合いを強めている。

　従来のDescentとの違いは、その戦闘空間の広さ。これまでは、360度全方位に移動できるとはいえ、地下洞窟のような閉じた空間内を舞台にしていたが、FREESPACEでは宇宙空間が舞台となるため、世界がグッと広がった印象を受ける。
　グラフィックも格段の進歩を遂げており、登場する戦闘機や40種類以上の戦艦などの精密な描き込みはトップレベルに仕上がっている。

　もちろんネットワーク対戦にも対応しており、最大12人までのネットワーク対戦が可能なほか、8人（4人 vs 4人など）まで参加できるチーム戦も用意されている。TCP/IP対応となり、インターネット対戦もサポートしている。
　また、Parallax onlineというネットワークゲーム用のサイトが用意され、このサイトを通じたインターネット対戦も楽しむことができる。Parallax onlineに参加した場合、戦績がサーバー側で管理され、戦いに勝つことで見習いがキャプテンに昇格したり、キャプテン以上でないと参加できない戦いに参加できるようになったりもするという。

【価格、発売時期等】

• 価格：8,800円
  
• 発売時期：7月下旬

【動作環境】

• OS：Windows 95/98/NT 4.0
• CPU：Pentium 133MHz以上（3Dアクセラレータカードがない場合Pentium 166MHz以上）
  Pentium 200MHz以上 + 3Dアクセラレータカード以上推奨
• メモリ：32MB以上（48MB以上推奨）
• DirectX 5.0必須（Windows NT 4.0の場合DirectX 3.0以上）

ゲーム開発画面

　「SiN」は「Quake II」のエンジンを使った3Dアクションシューティングゲーム。こういった3Dアクションゲームの多くがネットワーク対戦部分を強化していく中、この作品はシングルプレイの充実を目指して現在製作中であるという。

　Quake IIのエンジンを使っていると言うことで、システム的には3Dシューティングだが、数々の新しい要素がフィーチャーされている。
　まず、かなり多くの分岐が用意されている。明確にAとB、どちらを選ぶか？といったものから、例えばライトを消したことで通路が暗くなってしまい戻れなくなってしまう、水路を破壊したために次の面が水浸しになっている、など細かく設定されているという。次の面に進めない場合でもきちんと結末が用意されているとのことで、開発元によれば「やるたびに違うシナリオを楽しむことができるだろう（Jim Dose プログラマ）」という。
　敵のアルゴリズムも工夫が凝らしてあり、他の同様のゲームでは、キャラクタのテリトリー範囲以外には追いかけてこない場合があるが、SiNではもし倒さなければ、どこまでも追って来る。さらに、軽傷の場合は追ってくるが、大けがの場合追ってこないなど細かく設定されているという。また、弾が当たった場所によりダメージに変化が出てきて敵の動きに影響するほか、倒した敵の武器を横取りする事も可能だ。

　武器も数多く用意されている。離れたところから爆破できるリモート爆弾や、スコープを起動させることでスナイパー気分を味わうことができるスナイパーライフル（スコープを起動すると画面がグッとクローズアップされる）など、目新しい武器も用意されている。またゲーム内ゲームとして射撃の訓練場などが用意され、ここで練習することもできる。

　ステージは6エピソード、25レベルが予定されており、さらに付属のレベルエディタでストーリーの分岐点を設定したり、キャラクタを作ることもできる。もちろん、マルチプレイモードも搭載しており、IPX、TCP/IPをサポートしている。

【価格、発売時期等】

• 価格：8,800円
  
• 発売時期：8月下旬発売予定

【動作環境】

• 対応OS：Windows 95
• グラフィック：3Dfxほか、各種3Dグラフィックアクセラレータ、OpenGLに対応
• CPU、HDDなど未定

●その他のタイトル

Redneck Rampage II Rides Again

　このほかにも2タイトルほど発表された。ひとつは「Redneck Rampage II : Rides Again」で、もうひとつが「WANTED! The Western Pack for Quake II」。両タイトルともDOOMタイプの3Dアクションシューティング。

　「Redneck Rampage II : Rides Again」は文字通り「Redneck Rampage」の続編。アメリカらしいぶっ飛んだストーリー展開と一風変わったキャラクターが魅力。今回も前作同様主役のふたり組を操り、エイリアンの追撃を交わしたりニワトリを追いかけ回したりすることになる。
　武器もそれらしくショットガンやマシンガンなどのふつうの武器だけでなく、ニワトリにダイナマイトを仕掛けてショットガンで爆破するなどの変わった仕掛けも用意される。

【価格、発売時期等】

• 価格：7,800円
  
• 発売時期：7月中旬発売予定

【動作環境】

• 対応OS：MS-DOS 5.0以上
• CPU：Pentium 90MHz以上（Pentium 166MHz以上推奨）
• メモリ：16MB以上
• HDD：220MB以上

【価格、発売時期等】

• 価格：4,200円
  
• 発売時期：7月中旬発売予定

【動作環境】

• 対応OS：Windows 95
• CPU：Pentium 90MHz以上（Pentium 166MHz以上推奨）
• メモリ：16MB以上
• HDD：100MB以上
• CD-ROMドライブ：4倍速以上
• 「Quake II」フルバージョン必須

□P&Aのホームページ
http://www.panda.co.jp/

（'98/7/10）

[Reported by funatsu@impress.co.jp]