【イベント】


Apple Computerブースの主役はやはりiMac
I think therefore iMac.  ~我思う、故にiMac~


会場写真
開催地:米国 New York
会場:Jacob K. Javits Convention Center
会期:7月7日~10日(現地時間)


主役はやはりiMac

 衛星中継による参加の予定を急遽変更して会場に駆けつけたJobs氏の基調講演では、iMacに関するプレゼンテーションにもっとも多くの時間が割かれた。これは展示会場におけるAppleComputer社のブースにおいても同様で、場内最大規模となる同社のブースの約1/3はiMacに関するものだ。来場者の注目度も高く、同社のブースを天秤にのせたらiMacが展示されている側へ傾いて、ひっくり返ってしまいそうなほど混雑している。

 iMacの展示は、下からライトアップされてスケルトンイメージを強調する単体の展示が4カ所。また、『iMac and HOME』『iMac and GAME』『iMac and USB』『iMac and Education』という各コーナーにそれぞれ4~5機が設置され、それぞれのソリューションをデモンストレーションする形をとっている。ほかに、メインのプレゼンテーションステージでは30分おきに、基調講演で使われたスライドや映像をベースにしたiMacのプレゼンテーションが繰り返されている。

『I think therefore iMac.』のポスターが大量に配布されている。2枚、3枚と抱えていく人も多い。厚手の紙を使っているため細くは丸められない iMacに付属するApple USB Mouseのウラ。ボールまでグリーンとホワイトに塗り分けられているが、さすがにボールは透明じゃなかった しかし、電源ケーブルは見事にスケルトン。なかのケーブルがカラフルなのでかなり見栄えがする
そして、キーボードのウラがこれ。G3 PowerBookでも採用された単色のアップルロゴが目立つ。透明なパーツを前後に動かして高さを調整 メインプレゼンテーションのステージは常に立ち見がでるほどの混雑ぶり

 米国での発売日は8月15日。価格は既報のとおり1,299ドルで出荷される。日本国内における発売日や価格の発表はまだないが、ほぼ同時期とみていいだろう(時期的にちょうどお盆シーズンと重なるため、流通の都合などでやや後ろにずれこむ可能性が高い)。iMacのスペックは、ほぼ5月のWWDCで伝えられたとおりだが、一部変更が加えられている。33.6kbpsと言われていた内蔵モデムが、56kbpsに変更されて出荷されることになった。ブースの頭上には『iMac Listens Better - 56Kbps Modem Now Standard』 - iMacは(ユーザーの声に)耳を傾ける。今は56kbpsが標準 - と誇らしげな横断幕もみえる。USBポートは本体に2個装備。キーボード上部の両端にも1個ずつ付いているので、マウスとキーボードをつないでも2つ余る。USBハブを追加することなく、2つの周辺機器を追加することができるというわけだ。なお、正式に発表されたバンドルソフトを下表にあげておく。

ソフト名ベンダー
AppleWorksAppleComputer
FaxSTF5.0STF Technologies Inc.
Quicken Deluxe '98Intuit Inc.
Kai's Photo SoapMetaCreation Corp.
MDKInterplay Productions
NanosaurPangea Software
Williams-Sonoma Guide to Good CookingBroderbund Software
InternetExplorer 4.01Microsoft Corp.
OutlookExpress 4.01Microsoft Corp.
Total Access 2.01Earthlink Inc.
AOLAmerica Online

iMacにかかわるキャッチフレーズの数々。『You are now entering a beige-free zone.』 - ここから先は、ベージュ(色)から解放された空間 - など、思わずニヤリとするものも多い
  Microsoftは、iMacとOffice98 Macintosh Editionを購入したユーザーに対して100ドルをキャッシュバックするキャンペーンを実施


注目のUSB周辺機器など

 注目のUSB対応周辺機器だが、Jobs氏の基調講演で発表されたもののうちいくつかはAppleComputerのiMacコーナーや各社のブースで見ることができる。ここでは写真を中心に紹介しよう。なお、USB関連周辺機器は明日以降も続けてレポートを行なう予定だ。

Iomega社のZipドライブ。ブルーのスケルトンカラー。見事にストレージ系のUSBデバイスは各社みなスケルトン 120MB容量で、既存のフロッピーディスクとの互換性もあるIMATION社のSuperDiskドライブ。コネクタ部分には緑の黄色のLEDが点灯している Syquest社の1.0GBドライブ、SparQのUSB対応バージョン。紫と赤それぞれのスケルトンカラーが用意されている

Hewlett-PackardのDeskJet670と690シリーズもUSBに対応。USBポートとプリンタ側のパラレルポートを接続するケーブルはストリートプライスで69ドル アルプス電気、エプソンも自社プリンタのUSB対応製品を展示。いずれも既存のインターフェースを専用ケーブルでUSBに変換するしくみ。ストレージデバイスのように、プリンターもスケルトン化を希望したいもの

MicrosoftとThrustMasterのUSB対応ゲームコントローラーでゲームに興じる ゲームといえば、E3の会場に現われたこんな人がMACWORLDにもいました。と、言うことは…… Momentum社のシリアルとUSBの変換アダプタ『uConnect』を使って、3Com社のPalmIIIをiMacに接続

□米Apple Computerのホームページ
http://www.apple.com/
□ニュースリリース「iMac発売日決定」(英文)
http://www.apple.com/pr/library/1998/jul/8wrap.html
□ニュースリリース「UBSトップベンダーがiMac向け製品を発表」(英文)
http://www.apple.com/pr/library/1998/jul/8usb.html
□ニュースリリース「iMac発表以降175以上のソフトが開発表明される」(英文)
http://www.apple.com/pr/library/1998/jul/8soft.html
□Expo出展ゲーム情報(Tomb Raider IIなど、英文)
http://www.apple.com/hotnews/features/mwexpogames.html
□MACWORLD Expo/New Yorkホームページ
http://www.macworldexpo.com/mwny98/index.html

('98/7/8)

[Reported by 矢作 晃(akira-y@st.rim.or.jp)]


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