【コラム】 |
電話野郎と化した俺 |
三菱製 DP-222。重量約97g、連続待受時間約250時間、skywalker対応。カードゲーム機能やバイオリズム機能、記念日表示機能など遊び心を盛り込んだのがウリ |
まず、世の中のデジタル携帯電話が軒並みハーフレートになりやがって音が悪くなりまくりやがってふざけんじゃねえ糞ったれ!! と思っていたところへ、電話通の友人ことゲヱセン上野氏が、いろいろ教えてくれた。
「J-PHONEいいスよJ-PHONE。J-PHONEすげえ便利ですよやっぱこれからはJ-PHONEスよJ-PHONE。電子メールもJ-PHONEですよJ-PHONE。J-PHONEはフルレートなんですよJ-PHONEは。だからJ-PHONEキミもJ-PHONEボクもJ-PHONEそしてJ-PHONEああJ-PHONEったらJ-PHONE」
とにかくゲヱセン氏はありったけの愛情をJ-PHONEに注いでいるJ-PHONE野郎になっていた。ゲヱセン氏はかなりキてる人なので、彼の言うことはぜひ信じて俺もJ-PHONEを使っていきたい!! というわけで、ふた月ほど前からJ-PHONEを使い始めたのだった。
で、最初に買ったのは、J-PHONEの三菱端末ことDP-222。これまで3台の三菱端末を使ってきたので、なんつーか手に馴染むし、フリップタイプということで、DP-222にした。
音が良いのでもう一台買おうとしたのだが、どうしてなのか、J-PHONEではお一人様1回線までとなっているらしく、ひとりで2回線以上持つことはできなかった。う~ん残念。ていうかよく考えたらそんなにいっぱい回線は要らないとも思った。
ふたつめの良い点。それはスカイウォーカー(J-PHONEの文字メールサービスの総称、だと思う)が使えること。J-PHONEはデフォルトでスカイメールという文字メールサービスが使えて、これはまあ、DoCoMoのショートメールサービス相当のもの。スカイウォーカー対応のJ-PHONE端末同士で文字(ひらがな・カタカナ・漢字など)を使ったメッセージをやりとりできる(最大128バイト)。さらに、月額1,000円のオプションであるE-mailを使えば、携帯電話を電子メール端末として使えるようになる。
このE-mailオプションは、スカイウォーカー対応のJ-PHONE携帯電話端末だけを使ってインターネットメールなどを送受信できるというもの。端末(携帯電話)からの送信は最大128バイトまで、端末への受信は最大384バイトまで。けっこう実用的な文字量で、電子メールを送受信できる。端末からのメール送信は、端末上でメッセージを書き、電波に乗せてメールを送信する。このとき5円かかる。受信時は、J-PHONEのメールサーバに到着したメールを、端末が受け取るまで何度も電波に乗せて送っている。なお、メールアドレスは以下のようになる。
(J-PHONEの電話番号)@email.sky.tdp.ne.jp
電話番号そのものがメールアカウントになるわけだ。つまり月に1,000円払えば、コンピュータやPDAなしに、汎用性の高い電子メールシステム(っていうか普通の電子メール)を使えるようになっちまう、非常に有り難いシステムでありデジタル携帯電話端末なのだ。
他にもJ-PHONEの優れた点はいくつもあり、例えば無料の留守番電話サービスとか、用途によって使い分けられるリーズナブルな料金体系とか、セクシーダイナマイトなイメージガールとか、ホントに輻輳がなくてよくつながるとか、枚挙に暇がないという感じだが、やはり最大の魅力は音の良さとスカイウォーカーのe-mailオプションだろう。
例えば俺の場合、メールは比較的よく読む方なのだが、J-PHONEを使い始めてから、メーラを起動する回数が減ると同時に受信したメールに対するレスポンスが非常に速くなった。
なぜなら、まず、俺宛にメールを送られたら、ほんの数秒ないし数分(ときどき数十分)で、携帯電話にメールが入る(通常、ほとんどの場合はホントに数秒で届くが、電波状況やサーバの状況により、若干のタイムラグがあったりする)。で、まずは携帯電話上でメール内容を確認。急ぎの連絡ならそのまま携帯電話でレスポンスできるし、文章量のあるメールならPDAやサブノートを使って全文を受信すればいい。ともかく、リアルタイムでメール内容(の頭約200文字)を読めるのは、非常に便利だし、「メールをチェックしなきゃ」という焦りからも解放され、とにかく快適だ。
また、端末上でも(多少面倒だが)ある程度の長さのメールが書けるので、ホントのホントのホントの急ぎメールだけど直接電話する必要はない(あるいはしたくない)場合は、その場で返事を書ける。まあ、「わかりました、その件についてはそちらの意向に沿います」とか「了解。午後にこちらから電話します」など程度の、短いメッセージにはなりがち(入力がかったりいので)だが、それでもコンピュータやPDAなしにメールが書けるというのは便利だし快適だ。
ただ、効率よくJ-PHONEのe-mailオプションを使うには、それなりの工夫が必要だ。まあそれは、いつものメールアドレスに届いたメールをフォワードするとか、先方にJ-PHONEのメールアドレスを知らせておくとか、そういうことなのだが、俺の場合は(ゲヱセン上野氏から指導を受け)、pobox( http://www.pobox.com )というメール配信サービスを利用している。
俺はいくつかメールアカウントを持っているのだが、最近、poboxに統一した。俺宛のメールはpoboxのメールアドレスへ送ってもらい、poboxがそのメールを俺の従来のメールアドレスへ転送するのである。まあ詳しくはpoboxのサイトを見てもらうとして、とにかく送られてくる一通のメールを、いくつかのアドレスへ同時にフォワードしているのだ。そのうちのひとつのアドレスが、俺のJ-PHONEの番号になっており、電話にメールが届くというわけだ。
いろいろ書いたが、とにかく笑っちゃうほどJ-PHONEは便利なので、一度調べたりなんかしていただきたい。
シャープ製J-PHONE端末、DP-203。重量約95g、連続待受約200時間、スカイウォーカー対応。一般的には見やすい大型液晶がウリだが、スタパトロニクス的にはやはりザウルスとの連携機能がアドバンテージ |
DP-203は、DoCoMoのSH206と同様に、液晶画面が広くて文字がクッキリ見えるので、メール端末としてはもってこいだ。が、DP-203はフリップタイプではなく、俺としてはSH-206ほどはイイ感じではない。どうせ出すんならフリップタイプにして欲しかったゼ。でもザウルスからデータ移せるのはすーっげえ便利だけど。
でまあ、このところ、マジでおもしろおかしくJ-PHONE by SHARPを使っているわけで、非常にJ-PHONEが気に入っており、まったく愉快なわけだが、どうせ愉快なら、愉快ついでにもっと毛色の変わった端末も試そうじゃないか!! というハコビで、電子メールを読むにはバッチグー的液晶の広さを持ったパイオニア端末ことDP-212を購入し、使い、究極の愉快感を味わっているはずだったのだが、DP-212の在庫がちょうどなくて、あと数日しないと手に入らない。
なので、DP-212の話はまた今度、きっと書きたいと思う。それにしても、なんだかんだ言いつつ、今年に入って7台も携帯電話やPHSの端末を買ってしまった。もはや電話野郎である。でも無線で使える電話ってのはなんか非常におもしろい。これからもどんどん新しい端末やキャリアを試していきたい。
パイオニア製DP-212。重量約122g、連続待受約150時間、スカイウォーカー対応。占いやゲーム機能も持つが、いちばんの特徴はタッチ操作の大きな液晶だ。液晶が大きい分、電池の持ちは現在としてはかなり短い |
[Text by スタパ齋藤]