【イベント】

「NetWorld+Interop 98 Tokyo」会場レポート Vol.1

~通信機器編:注目製品はやはりIPルータ~

会場前 会期:6月3日~5日
時間:午前10時~午後6時(最終日は午後4時30分まで)
会場:日本コンベンションセンター(幕張メッセ)
出展社数:305社(海外31社/国内274社)
事前登録者数:60,256人

 最先端ネットワーク技術の展示会「NetWorld+Interop 98 Tokyo」が6月3日開幕した。展示は「ATM」、「Gigabit Ethernet」、「ネットワーク管理」が主となっている。これらの製品のレポートは「INTERNET Watch」に譲り、今回のレポートでは、ダイヤルアップルータなど個人ユーザー向けの注目される通信機器を中心にレポートする。


●ダイヤルアップルータ

CMZ-RT-2シリーズ ザイル
【CMZ-RT-2シリーズ】 【ザイル】
EIR-5020 FIR-1020
【EIR-5020】 【FIR-1020】

 個人向けのダイヤルアップルータでは、NECが2日に発表したばかりの「CMZ-RT-2シリーズ」を展示している。10Base-Tを4ポート備え、DSU付きの「CMZ-RT-D2」(58,800円)、DSUなしの「CMZ-RT-S2」(51,800円)の2モデルが用意される。従来のモデルからの大きな変更点は、PC側で接続するプロバイダを複数設定できること。これにより、接続した各PC毎に使用するプロバイダを切り替えるとができるようになっている。

 ほかに新製品として目についたのは、プロバイダとして有名なIIJが出品した「SEIL(ザイル)」。10Base-Tを1ポート装備しているが、HUB機能は持たない。最大の特徴はそのデザインで、フロントパネルが銀色で、IIJのロゴの赤い部分が光るなど凝った作りになっている。この製品はDSU機能を内蔵していないが、同じデザインを採用したDSU「IIJ DSU」も同時に発売される。いずれも発売は8月よりIIJの各接続サービスのオプションとして販売され、価格は「SEIL」が29,800円、「IIJ DSU」が2万円程度を見込んでいる。

 また、プラネックスがダイヤルアップルータ市場に新たに参入し、2製品を参考出品している。10Base-Tを5ポート備える「EIR-5020」と、100Base-Tポートを1つ備えた「FIR-1020」の2機種が展示されている。しかし、どちらの製品を市場に投入するかは検討中で、価格なども未定という。

 古河電工は個人向けのダイヤルアップルータ「MUCHOシリーズ」、ヤマハは個人向けの「RT80i」を含む「RTシリーズ」を出品するなど、既存の製品の展示もあった。NTT-TE東京も「MN-128シリーズ」を出品しており、各社のコンシューマ向けダイヤルアップルータのラインアップを一同に見ることができる。

MUSHOシリーズ RTシリーズ MN-128シリーズ
【MUCHOシリーズ】 【RTシリーズ】 【MN-128シリーズ】


●TA機能を省いたIPルータ

 最近、注目を集めているダイヤルアップルータからTA機能などを省いたIPルータだが、参考出品を含め数社が展示を行なっている。これらの製品はTA機能を内蔵していない代わりにシリアルポートを備えており、そこにTAやモデムを接続して使用する。このため、既にTAを所有している人はTAをそのまま使用できるほか、アナログ回線にモデムを接続している人でも、ルータ機能を利用できるという利点がある。

 まず、参考出品としてはアイー・オー・データ機器が「ET-IPS」を展示。手のひらに乗る程度の大きさで、10Base-T/2ポートを備える。また、プラネックスも「ISHシリーズ」を参考出品。こちらはボックス型で、10Base-Tを1ポート備える「ISH-1000」、4ポート備える「ISH-4000」の2製品を展示しているが、いずれもまだモックアップに近い状態。どちらのメーカーの製品も価格や発売時期は未定だが、近く発表される予定という。

ET-IPS ISH-1000ISH-4000
【ET-IPS】 【ISHシリーズ】

 イントラネットシステムは、PCIバスにさしてPCに内蔵する「R-128 Lite」を実際にPCに装着して展示している。ハードウェア的にはマイクロ総合研究所の「NetGenesis4」をもとにPCIバス用に設計したもので、10Base-Tを4ポート、シリアル2ポートを備える。PCIバスに接続するので、当然、PCの電源を落とすと使用できなくなるが、サーバーマシンの電源を落とすことはほとんどないので、あまり問題にはならないだろう。対応OSはWindows 95/NT 4.0。価格は24,800円で6月末の出荷を予定している。基本的には企業向けの製品だがコンシューマーへの販売も検討しているという。


パネル R-128 Lite

IShare201  そのほかには、アクトンが1日に発表した「IShare201」を実動状態で展示している。本体は小型で、10Base-T/2を各1ポート備える。出荷時期は6月上旬で価格はオープンプライスだが、市場価格は1万円台後半を見込んでいる。


●V.90にも対応するモデム

「5676」と「1663」  K56flexまたはx2に加え、V.90にも対応する製品がいくつか出展されている。x2陣営では、スリーコムジャパンが据え置き型の「5676」と「1663」を展示している。基本的にx2の場合はファームのアップグレードをするだけで従来の製品でも両対応にできる。据え置き型のファームウェアは既に公開されているが、PCカードモデム用は6月20日頃の公開が予定されている。また、両方に対応した製品の発売は7月末頃の見込み。

 従来機種のK56flexモデムは、フラッシュメモリの容量の関係上、V.90にアップデートするとK56flexを使用できなくなってしまい、V.90とK56flex両方に対応する事はできない。そのため、K56flexとV.90の両方に対応させるには、買い替えが必要になる。

 K56flexとV.90両対応のモデムは、アイ・オー・データと、プラネックスが出品している。アイ・オー・データは、ISAバス用の「IFML-560」(17,800円)、据え置き型の「DFML-560」(19,800円)、PCカードの「PCML-560」(23,800円)の3製品を展示。プラネックスでも、PCカードの「PB-FM56J」を展示している。

「IFML-560」と「DFML-560」PCML-560 PB-FM56J
【アイ・オー・データ K56flex/V.90対応モデム】 【PB-FM56J】


□「NetWorld+Interop 98 Tokyo」のホームページ
http://www.sbforums.co.jp/interop.htm

('98/6/4)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp