【業界動向】

通信機能を持った次世代ゲーム機

セガ、Windows CEをベースとした
新世代ゲーム機「Dreamcast」を発表

Dreamcast '98/5/21 発表会開催

価格:未定
発売日:11月20日


Dreamcast 1
「Dreamcast」
Dreamcast 2
コントローラとPDA
 株式会社セガ・エンタープライゼスは、Windows CEベースのOSを搭載した次世代家庭用ゲーム機「Dreamcast(ドリームキャスト)」を11月20日に発売すると発表した。

 「Dreamcast」は、Windows CE 2.0をベースにDirectX 5.0をカスタマイズした機能を搭載しており、米Microsoft社と協力して開発された。CPUは日立製作所の「SH4」、グラフィックスエンジンには日本電気のPowerVR2を採用。発表会では「PowerVR2」とだけ発表されたが、PowerVRのサイトによれば第2世代アーキテクチャを使用したものとなっており、300万ポリゴン/秒以上の性能を実現しているという。
 サウンドエンジンにはヤマハのスーパー・インテリジェント・サウンド・プロセッサを使うなど、マシンの基本性能はサターンからかなりステップアップした内容となっている。
 このほかの「Dreamcast」の特徴としては、本体内にモデムを内蔵している点と、ゲームデータのセーブを専用PDA「ビジュアルメモリ」によって行なうことなどが挙げられる。
 「ビジュアルメモリ」は「Dreamcast」のコントローラに差し、ゲームのメモリをセーブすることができるほか、単体でゲームとして遊ぶことも可能。さらに、「ビジュアルメモリ」同士をつなげてデータ交換することもできる。

 入交昭一郎セガ社長は「Dreamcast」では、Windows CEをベースにすることによりWindowsプラットフォームとの互換性が強まったことを強調。オープンな開発環境を提供することで、ゲームをこれまで以上の効率で開発することが可能と発言。会場では、MicrosoftのBill Gates会長のビデオレターも公開され、Microsoftとの協力体制も強めていくことを明らかにした。

 価格は未定としているが、入交氏がプレゼンテーションで「これだけの機能を持ったゲームを2万~3万円のハードで遊べる時代となった」と発言したことから、価格もこの範疇に収まると考えられる。


【Dreamcast基本仕様】

 
【ビジュアルメモリ(PDA)】

□セガ・エンタープライゼスのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□「Dreamcast」のホームページ
http://www.sega.co.jp/dreamcast/
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/default.asp
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0521sega.htm
□PowerVRのホームページ
http://www.powervr.com/
□ニュースリリース
http://www.powervr.com/releases/sega.html

('98/5/21)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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