【イベント】

パーソナル向け製品はごく一部

主催：日経BP社
期間：'98/5/12～14
場所：東京ビックサイト

　HP WORLD'98が、東京有明の東京ビックサイトで開幕した。開催期間は5月12日から14日までの3日間。各ブースは、HPの得意な企業向けソリューションの展示が多い。UNIXが中心だが、近年Windows NT関連の展示も増えつつある。今回は、パーソナル向けとして注目を集めたWindows CE 2.0搭載機や、来日した会長兼CEO Lewis E.Platt氏の講演を中心に紹介する。

●フォーラム

　米Hewlett Packerd社 会長兼CEO Lewis E.Platt氏の講演が行なわれたが、会場は立ち見が出るほどの混雑。電子商取引に関する企業向けソリューションを意識した内容で、「電子商取引では一般に小売向けのものが中心だが、企業間の電子商取引が2000年までに大幅な伸びを示すという調査結果があり、注目している」とした。また、「HPは米Intel社と共同で次世代MPU IA-64の開発も行なっており、次世代プラットフォームも含めて他社とは違った総合的なソリューションを企業に提供できると確信している」と自信を示した。

●HP 620LXの日本語製品版を展示

　5月中旬に発売を控えた日本語版H/PC「HP 620LX」が展示されていた。COMDEXなどで、既にプロトタイプが出展されていたが、製品版の展示は今回が初めてという。展示ブースには体験コーナーを設け、PHSに接続された実機を利用できるようになっていた。

□関連記事
【3/11】HP、620LXでWindows CE市場に参入
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980311/hp.htm

●DIGは、FlashPix関連製品を出展

　Digital Imaging Group（DIG）は、FlashPix関連製品の展示を行なった。DIGはFlashPixの普及推進を目的とした業界団体で、今回の展示ではキヤノン株式会社、富士写真フイルム株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社、コダック株式会社、コニカ株式会社、ライブピクチャージャパン株式会社の6社が参加した。
　ライブピクチャージャパン株式会社はWeb上に360°のパノラマ映像やズームインできるFlashPix画像などを公開できるオーサリングソフトウェア「reality Studio」や企業向けコマースサーバー「image server」の展示を行なった。

　また、日本ヒューレット・パッカード株式会社は、応用例としてWeb上でFlashPixフォーマットの画像を効率よく配信するための標準プロトコルIIP（Internet Imaging Protocol）を利用したOpenPixアーキテクチャの展示を行なった。

□日本ヒューレット・パッカード株式会社のホームページ
http://www.jpn.hp.com/
□HP WORLD '98のホームページ
http://www.hpworld.gr.jp/

('98/5/12)

[Reported by shiina@impress.co.jp]