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Celeronと440EXも同時発表

インテル、Pentium II 350/400MHzと440BXチップセット正式発表

デモンストレーション中の米Intel社副社長 Michael A.Aymar氏 '98/4/15 発表会開催


 インテル株式会社は、ベースクロック100MHzのCPU「Pentium II 350/400MHz」と、対応するチップセット「440BX」を正式発表した。ベースクロックを従来の66MHzから100MHzへ上げることで、入出力を含むシステムのパフォーマンスの向上を図った。

 また、同時に低価格帯のBasic PC用CPU「Celeron」の266MHz版と、対応するチップセット「440EX」も発表された。

 1,000個ロット時の単価は、Pentium II 400MHzが110,220円、350MHz版が83,070円。Celeron 266MHz版が20,740円。出荷はPentium IIが本日より、Celeronが'98年半ば。

Pentium II 400MHz 350/400MHzのPentium IIは333MHz版と同様0.25ミクロンルールで製造される。2次キャッシュ容量は512KB、電圧2.0Vなどの仕様は333MHz版と共通。消費電力は350MHz版が24.5W、400MHz版が27.9W。Slot 1のベースクロックが100MHzになったほか、2次キャッシュの初期化方法などが異なるため、対応するBIOSが必要。

 440BXは、システムバス66/100MHzの両方に対応。従来の440LXに対し、サポートするPCIスロットが一つ増えて最大5つになり、最大メモリ容量も2倍の1GBまでに強化された。また、パワーマネージメント機能も備える。

 なお、デル、ゲートウェイ2000、コンパック、マイクロン、エプソンダイレクトが即日製品を発表、他にNEC、富士通、IBM、東芝、日立、HP、エプソン、エイサーなどが搭載製品を予定している。

Celeron  Celeronは、Slot 1対応ながら従来のPentium IIとは異なり、カバーがなくむき出しの形状。2次キャッシュも省略されローコスト化が図られている。ベースクロックは66MHz、プロセスは0.25ミクロンルール、電圧は2.0V。消費電力は16.7W。量産出荷開始は2~3週間以内。

 440EXはベースクロック66MHz専用。PCIスロットは最大3つ、DIMMスロットも最大2つ、最大メモリ容量も256MBまでに制限されている。AGPはサポートされるが、メモリのECC、デュアルCPUなどのサーバー向け機能はサポートされない。

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press98/980415c.htm
□製品情報
http://www.intel.co.jp/jp/PentiumII/home.htm
□参考記事
【3/4】Intel、低価格PC用のCPU名称を「Celeron」と発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980305/intel.htm

('98/4/15)

[Reported by date@impress.co.jp]


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