【ソフトウェア】

多彩な検索が可能なデジタル時刻表

JRの時刻表をデジタル化、エンサイクロソフトの「調べ太郎」

調べ太郎 '98/3/11 発表

価格:3,980円

連絡先:エンサイクロソフト株式会社 調べ太郎ホットライン
    Tel.03-5570-9782

 日本アイ・ビー・エムの全額出資子会社であるエンサイクロソフト株式会社は、株式会社ヴィ・アイ・ピーが開発したJR線のデジタル時刻表「調べ太郎」を4月17日から全国のパソコンショップを中心に販売を開始する。Windows 95/NT 4.0対応CD-ROMで、価格は3,980円。

 「調べ太郎」は、弘済出版社がもつJR線の時刻データをデジタル化し、データベースとしてまとめたもの。同ソフトには、時刻データが収録されているだけではなく、駅名検索や、路線検索、時間による検索などデジタルならではの検索が可能。  たとえば、実際の時刻表では発車時刻でソートされているが、「調べ太郎」では着く時間でソートをかけることもできる。このほか乗り継ぎ等のデータを入力することで時間の連携を調べることもできる。C駅近くの目的地に13時必着の場合、A駅を何時に発車する列車に乗り、B駅でどの電車に乗りかえればC駅に着くのか? といった目的地からの逆引きも可能となっている。また、「駅すぱあと」や「乗換案内」といったソフトとクリップボード経由でデータ連携することもできる。
 JR線時刻表ということで、私鉄や地下鉄などのデータは現在含まれていないが、ユーザーが“ユーザー定義時刻エディタ”を使って新たに時刻表を作成することは可能。

 記者会見では、エンサイクロソフトの藏信行代表取締役が「『調べ太郎』を中心にいろいろな利用アプリケーションや追加データを作りやすい様に、データ仕様やプログラムインターフェイスは公表していく」と表明。現在の時刻表データも基本構成はCSV形式ということで、ユーザーが比較的簡単に時刻表を作成することができるという。

 「調べ太郎」は、臨時列車ダイヤ編成時期の4月、7月、10月、12月の年4回の発売を目指す。アップグレードに関しては現在検討中で、同様にデータの差分をオンラインで提供することについては、「データ量が膨大なので当分は実施しない」としている。また、モバイル版、イントラネット版などの展開も現在前向きに検討中という。

□エンサイクロソフト株式会社のホームページ
http://www.ens.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ens.co.jp/report/rep98311.html
□株式会社ヴィ・アイ・ピーのホームページ
http://www.vip-inc.co.jp/
□製品紹介
http://www.vip-inc.co.jp/s-taro/index.html

('98/3/11)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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