【本体】

米Intel、0.25ミクロンプロセスのPentium II 333MHz正式発表

Pentium II 333MHz '98/2/26 リリース公開

標準価格:
722ドル
99,520円
(いずれも1,000個ロット時のOEM価格)



 米Intel社は、はじめて0.25ミクロンルールの製造技術を導入したPentium II 333MHzを正式に発表した。この製品は、「Deschutes」のコードネームで知られていたもので、すでに秋葉原の一部の店頭では正式発表を待たずに販売されている。価格は、722ドル

 MMX機能、32KBの1次キャッシュ、512KBの2次キャッシュなどの仕様は従来のPentium IIと同様。この仕様やクロックレートの向上からはわかりにくいが、今回発表された333MHz版は0.35ミクロンルールによる従来のPentium IIとは世代的に異なった製品である。0.25ミクロンルールを採用したことで、同じ周波数に換算すると従来製品の約1/2程度の消費電力で動作する。また、ダイサイズが小さくなることからコスト的にも有利で、今後発売が見込まれる低価格Pentium IIやノートPC用Pentiumのベースにもなるものと思われる。

 発表資料では、動作電圧、具体的なダイサイズは公開されていない。出荷量については300MHz版のときとは異なり潤沢な供給ができるとしており、市場でも主力製品として登場するものと思われる。

 対応チップセットは440LXのままで、噂されているベースクロック100MHz対応のチップセット(440BX?)の登場は今回は見送られた。また、333MHz版のベースクロックは66MHzで、100MHzのベースクロックには対応しない。

 追って、インテル株式会社からも発表が行なわれた。1,000個ロット時のOEM価格は、99,520円と10万円を切る設定になっており、Pentium IIの最上位機種としては異例に廉価となっている。

□米Intelのホームページ
http://www.intel.com/
□ニュースリリース
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/DP012698.HTM

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press98/333mhz.htm
□Pentium IIのパフォーマンスデータ
http://www.intel.co.jp/jp/procs/perf/pentiumii/index.htm

□参考記事
【1/13】【CPU/HDD】正式発表前のPentium II 333MHzが秋葉原で販売始まる
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980113/pa_cphdd.htm
【1/27】【CPU/HDD】Pentium IIを中心にIntel CPUの実売価格が急落
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980127/pa_cphdd.htm

('98/1/27)

[Reported by date@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp