【イベント】

「Mac Fan Expo in Kansai '97」大阪ドームで12日~14日まで開催

大阪ドーム会場 '97/12/12~14日開催

連絡先:Mac Fan Expo in Kansai事務局
    Tel.06-947-2626

入場料:当日券1,600円(前売券1,300円)

 関西キー局である読売テレビが開局40周年イベントとして企画、「Mac Fan」などを発行する毎日コミュニケーションズとともに主催する「Mac Fan Expo in Kansai'97」が12日~14日まで、大阪ドームをメイン会場として開催される。出展社数は約80社、3日間の来場予定者数は5万人を見込んでいる。

●基調講演(大坂ビジネスパーク MIDシアターで開催)

 開催初日となる12日には、アップルコンピュータ社長の原田氏による基調講演が行なわれたが、クリエイティブ市場の重視、MacOSとサーバーやハイエンド向けとしてのRhapsodyが共存していくOS戦略など、戦略面においてはとくに目新しい話題はなかった。

 「Macファンの祭典」というキャッチコピーのとおり、ユーザーのお祭りという感の強いイベントのためか、原田社長はドラムを叩いて登場。トランペットのオラシオン副社長との「ウィンドウブレーカーズ」と名付けたDuoの演奏を披露した。
 演奏を終え、原田社長は「Appleはライフスタイルブランドであり、支持してくれるユーザーがAppleの宝」であるとして、Macintoshには、国内で200以上のユーザーグループがあり、60万人以上の会員がいることなど、熱心なユーザーによる活動が盛んであることを紹介した。

 また、10月に発売開始したMacOS 8は発売後1カ月で30万本を出荷、当初目標としていた年内80万本の出荷が達成できる見込みであるとした。

 デモンストレーションでは、'96年に実施された「Dream CMコンテスト」、「マルチメディアインターハイ'97 in Kyoto」、「Digital Entertainment Program」などの受賞作品を受賞者のコメントなどを交えて紹介。Macintoshを使って作品を作っているクリエイターとしてモンキーパンチ氏を招いて、Macintoshを使う利点などを原田社長自らインタビュー。原田社長は「クリエイティブの分野はアップルにとって最も重要な市場であり、現在も年20%以上伸びている有望な市場だ」として、クリエイティブの分野では、Macintoshは依然としてマジョリティであることを強調した。

 最後に、Rhapsodyのデベロッパ・リリース版のYellowBOX、BlueBOXのデモを行ない、開発が順調であることをアピール。現在Apple本社へ頻繁に行き来して、ジョブズ氏とコンシューマ向けの製品について詰めていることを明らかにした。最後に、'98年1月より日本でも開始される「Think Different」と題したキャンペーンのCFを紹介して講演を終えた。

ドラム演奏を披露する原田社長 『ルパン三世』のモンキーパンチ氏(右)に「Macを使い始めて何が変わったか」をインタビュー Rhapsodyのロゴは、YellowBOXとBlueBOXにちなみ、黄色と青でデザインされている

●展示会会場(大坂ドーム)

 年末商戦向けの製品発表などが一段落した時期ということもあり、未発表の参考出展はほとんど見られないが、ユーザーグループやショップの出展が目立ち、平日にもかかわらず入場者数はかなり多く、会場は賑わっていた。関西ではじめての大規模なMac関連イベントということで、2日前からテント持参でドーム前に泊まり込むユーザーもいたという。

 アップルブースでは、一般には本邦初公開となるG3の展示に人気が集まっていたほか、プレゼンテーションも多くの立ち見が出るなど、Macintoshの本家本元とあって、ユーザーの注目を集めていた。しかし、米国の報道サイトなどで製品イメージなどが掲載され、かねてから噂となっていたNC機の展示はなく、参考出展などは見られなかった。

一番人気だったG3 Power Macintoshの展示 クラリスブースでは、CGI機能を搭載した「ファイルメーカーPro Ver.4」のデモが人気 ディアイティのブースで参考出展されていた、「PC MACLAN for Windows NT 日本語版」。'98年3月発売予定で、予定価格45,000円。

 ショップのブースでは、カメラのナニワがリコーDC-3Zを48,800円、マックトップでは32MB DIMMが税込9,000円など、かなりお買い得品が多い。
 12月下旬~1月下旬販売開始のG3搭載機の予約販売も行なっており、G3 DT233が268,000円、G3 DT266が328,000円、G3 MT266が418,000円、PowerBook G3が788,000円(イケショップ)。PowerBook 2400は247,000円(カメラのナニワ)で販売されていた。イケショップではPalmPilot購入者にはJ-OS Proをプレゼントするなど、PalmPilot販売に力を入れていた。
 また、Newton専門店Newton Shopでは「eMate 300」に日本語の表示と入力を可能にする「にほんごメイト」を搭載したスペシャルパックを販売。大阪では現在、会場でしか入手できないという(新宿のNewton Shopでは販売中)。価格は税別148,000円だが、会場特別価格ということで、税込み155,000円に値引きしてくれるとのことだ。

Power Mac従来機種もかなり手頃な価格になっている。8600/250が269,800円。(カメラのナニワ) Power Mac 5500/225は219,800円、Performa 6420は138,000円(カメラのナニワ) メモリもかなりお買い得。5VのDIMMは32MBで9,000円。(ベン・ツー・シー)
Newton ShopではeMate 300をアピールするため、筐体の中にLEDを入れて展示(販売製品には、LEDはついていません) アクセラレータカードなどパワーユーザー向けの商品が多い「パソコンランドZOO」では塗装したMacを展示して人目を引いていた。ちなみに塗装料は会場特別価格で19,800円。 会場で必見なのが、立野康一氏のコレクションを展示した「Macintosh博物館」。128K Macから、Lisa、Portableなど珍しい機種も一同に見られる。もちろん非売品です。

□Mac Fan Expo in Kansai'97のホームページ
http://www.pc.mycom.co.jp/macfanexpo/
□アップルのMac Fan Expo in Kansai'97出展のお知らせ
http://event.apple.co.jp/mfe97/index.html

('97/12/12)


[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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