【周辺】

シャープ、15mm厚でパワーザウルス同等性能のモノクロザウルス

Zaurus Pocket '97/11/18 発表

連絡先:シャープ株式会社 コンシューマーセンター
    西日本相談室 Tel.06-621-4649
    東日本相談室 Tel.043-297-4649


 シャープ株式会社は18日発表会を開催、約15mm厚・重量約195gと、シリーズ最小・最軽量のザウルスポケット「MI-100」シリーズを発表した。メモリ容量、内蔵モデム(14.4kbps)の有無によって3モデルが設定されている。メモリ10MBでモデム内蔵の「MI-110M」が83,000円、メモリ6MBでモデム内蔵の「MI-106M」が75,000円、メモリ6MBでモデム無しの「MI-106」が62,000円。11月28日より発売する。

 発表会でシャープの久保副社長は、「おかげさまでザウルスシリーズは140万台、パワーザウルスは10万台超と市場の支持を得ることができた。今後も、“誰でも使える”、“使いやすい”をキーワードに製品作りをしていく」と述べた。質疑応答においては、シャープとして公式に、Windows CE機の日本市場への投入について「予定していない」と否定。今後のザウルスシリーズの方向性としては、「マルチメディア」と「小型軽量」の二つを目指しており、そのどちらの製品においても、通信機能を重視していくという。

 新製品「MI-100」シリーズは、約1秒で立ち上がる動作速度や電子メール・ブラウザ機能など、パワーザウルスの基本性能はそのままに、カラーよりも電池駆動時間や携帯性を重視した製品だ。CPUはパワーザウルスと同等性能で、320×240ドット16階調モノクロ液晶搭載、PCカードスロットの代わりにCF(コンパクトフラッシュ)カードスロットを採用した。これにより電池駆動40時間、重量195g・幅146mm×奥行83mm×高15mmの小型軽量化を実現。また新しくデータベースソフト「パーソナルデータベース」を搭載した。「パーソナルデータベース」では、ユーザーが入力項目やデータタイプ(文字、日付、数値など)を指定でき、表示項目の順番の変更、ソートなどができる。また付属の「ZAURUS-PC Exchange」ソフトにより、コンパクトフラッシュを介して、PCとのデータのやりとりが可能。

 パワーザウルスとの主な違いとしては、モノクロ16階調液晶、PCカードスロットではなくCFカードスロットを採用したこと、デジタルカメラカードに対応しないため、デジタルカメラの撮影ソフトも搭載していない、内蔵モデムが33.6kbpsではなく14.4kbps、ボイスメモ機能は搭載していない、新たにソフト「パーソナルデータベース」を搭載した、メモリを10MB搭載した、などが挙げられる。なお、メモリのユーザーエリアは10MB搭載の「MI-110M」で約7MB、6MB搭載の「MI-106M」「MI-106」で約3.1MB。

 

□シャープ株式会社のホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/971118.htm
('97/11/18)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp