スタパ齋藤

月1回連載:スタパ齋藤のパソコン的衝動買い的日常コラム

第1回:結局ノートが好きなんです


 11月より、物欲道修行記などでおなじみのスタパ齋藤氏の新連載、「スタパトロニクス」をスタートします。毎月6日の掲載を予定しています。(編集部)


■ノートパソコンは落ち着く

 俺の場合、かれこれ50台以上のパソコンを購入・使用してきたのだが、よーく考えてみると、どのパソコンもそれぞれ均等に使用してきたというわけではなく、かなり偏って使ってきた感じがする。
 まあ、完全に趣味としてパソコンを使う場合は機種を選ばずいじくり回して楽しむわけだが、原稿を書くとか確定申告の計算をするとかいう場合は、やはりなるべく安定していて使いやすいマシンを使う。

 で、よーくよーく考えてみると、俺の場合、その安定&便利なマシンは、いつもノートパソコンだった。だからデスクトップパソコンの数十倍の時間、ノートパソコンを使っている。  俺にはデスクトップパソコン運がないのかもしれないが、デスクトップ機を使うといつも必ず困った事態に陥る。ディスクがクラッシュしたとか、デバイスを認識しないとか、ソフトが動かないとか、いろいろなトラブルをデスクトップ機で体験した。
が、ノートパソコンではほとんどトラブルを体験していない。

 たぶんノートパソコンにはユーザーが手を出せる部分が少ないからで、デスクトップパソコンはユーザーがどんどんカスタマイズできるというのが原因なのだが、まあそれにしても俺にとってデスクトップ機というのはイマイチ信用ならないマシンであり、ノート機というのはまったく便利でノープロブレムで落ち着く存在である。


■ノートはイイ!!

 というわけで俺はデスクトップパソコンが非常に好きで、ノートパソコンは死ぬほど超非常に好きなのだが、これは単に「ノートパソコンは使いやすいしトラブルが少ないので好きっ」というだけの理由ではない。

 まず、ノートパソコンの静けさがいい。ハードディスクが回転する音がわずかに聞こえてくるくらいで、他には音がしないのがいい。些細なことかもしれないが、俺は動作音がデカい電子的装置があまり好きではない。よく、どデカいファンがついたデスクトップ機や、すげえシーク音がするディスクを使っていて平気な人がいるが、俺はやかましいと感じた時点でそのデバイスにムカつきを禁じ得なくなる。そしていくらムカついても相手が機械じゃしょうがねえので結局、そのデバイスを使うことが苦痛になってくるのだ。そういったわけで、俺は必要がない限り、デスクトップパソコンは起動しない。

 それから、ノートパソコンの液晶画面がいい。ていうかだいたい、カソードレイチューブとゆー装置は不甲斐ない。我々が画面で見ているものというのは平べったい図柄であり色であり光なのだ。そんなモンをわざわざあんなに奥行きがあってデカくて重い装置の表面だけを使って見るとは何事か!! 平べったいモンは平べったい装置で見るのが正しい!! だから俺は液晶だッ!! わかったかCRT!! って怒ってどうする。でもいつも「なんでCRTってこんなにでっかいわけよ〜使うのは表面だけなのに〜」と思っている。紙の上の文字を読むのが液晶ディスプレイならCRTは石版を読んでいるようなモンだ、と言えば言い過ぎだが、やっぱり場所を取るのは困りモンだ。

 さらには、比較的最近の話ではあるが、ノートパソコンは楽勝感が高い。昔はノートパソコンというと、拡張性はないわ特殊な部分が多いわクセがあるわで、わりと使いづらいパソコンだったが、最近はどのマシンも非常に楽勝である。通常必要なポートはだいたいあるし、PCカードスロットもあるし、処理速度もデスクトップ並みだし、キーボードだって打ちやすくなっている。「買ってすぐ使える」というフレコミのパソコンはいろいろあるが、ノートパソコンはホントにそうかもしれない。

 あと、ノートパソコンはやっぱりカッコイイ。なんつーか、ギュッと性能が凝縮されている感じで、高密度で……、うまく説明できないので、知人のセリフを借りてみる。

 デスクトップパソコンを見た知人は言う。
「こんなにでっかくて偉そうなんだからこのくらいできて当然って感じだよね」
 またノートパソコンを見た知人は言う。
「何これノートパソコンってやつ〜すげえじゃん薄いじゃん画面キレイねー。うわっデスクトップとおんなじコトできるんだーすげえよコレ山椒は小粒でナントカってやつだねー」

 抽象的だし非論理的だが、なるほどそうかもしれない。巨大な悪の組織に独りで立ち向かうとヒーローとなり、柔よく剛を制すが美しくて、弱く小さい者が底力を発揮するのを小気味よいとする日本人の当然の反応かも知れない。ノートパソコンは生まれながらにして人に好かれる要素を持っているのかも知れない。


■ノートは楽しい!! 

 以前は俺も、初心者にはまずデスクトップパソコンをすすめていた。数年前までは、デスクトップパソコンはパソコンとしてマトモというかまっとうだったし、まだまだノートパソコンは高価だったからだ。また、“こなれて”いなかったので、トリッキーな使いこなし術みたいなものも必要だった。が、最近は、とりあえずノートパソコンをすすめている。その理由はまず、楽しいからだ。

 当然のことだが、ノートパソコンは可搬性に優れているというか、どこにでも持っていって使える。これは便利なことである以上に、非常に楽しいことだ。ある程度パソコンに慣れると誰でも感じると思うが、例えば「あっコレはパソコンに入力しよう」と思うようなデータや「おっコレってパソコンで調べればわかる」ということが出たとき、デスクトップというのは憂鬱な存在だ。いちいちデスクトップパソコンがあるところまで行かなければダメだというのは、手軽ではない。かったりい。つまり「あー面倒だからいいや」=何もできない→つまらない、ということだ。

 でもノートパソコンならソレを“今ここでできる”のだ。しかもレジュームなりハイバネーションなりのモードにしておけば、液晶を開いて即マシンを使える。“今ここでできる”ことがなぜ楽しいかはつまり、パソコンというのは使えば使うほどデータが蓄積され、そうするとよりコンピュータを使うようになり……という相乗効果で、コンピュータを使いこなせるようになり、コンピュータを楽しめるようになる。というかコンピュータをツールとして使ったときに初めて見えてくる世界を堪能できるようになるのだ。

 モバイルできるのとできないのでは、大きな違いが生じてくるというわけだ。
 ハードウェア的な面のおもしろさとしては、やはり正直言ってデスクトップ機の方が深く楽しめはする。チューンナップ、カスタマイズ、拡張、改造など、いろいろな楽しみがある。ビデオカードを変えたり、ディスクを増設したり、マザーボードに手を加えたり、その他数え切れないほどのカードが存在しそれを試せる……まさにディープに楽しめる。が、「コンピュータいじりが趣味です」と言い切るような人でなければ、そこまではハードウェア的おもしろさにはこだわらないだろう。

 そこまではこだわらないけど、おもしろそうなハードウェアならちょっと使ってみたい、という向きには、絶対的にノートパソコンが楽しい、と俺は思う。なぜなら、まず接続が簡単で楽だからだ。サウンドカードやビデオカードの性能を追求したり、特殊な目的のカードを使うというのでなれけば、たいていのハードウェアが試せる。例えばPCカードをサクッとスロットに挿してサクサクッと使えるようになるPnPなフィーリングは、ハード自体よりもハードが実現してくれるコトに興味がある人向きだ。

 別の意味でノートパソコンはハードウェア的におもしろい。それはやはり、ポートリプリケーターとかドッキングステーションと呼ばれるノートパソコン用のドック(台座)だ。ドックに装着できないノートパソコンも多いが、ドックに装着できる機種は案外楽しめる。

 例えば、単に「ガチャッと合体して、戦闘ロボみたい」というふうに愉快だ。また、「ガチャッと合体して、ガンダム感が高い」と喜ぶ人もいる。ともかく、多くの人々は合体したり分離したりする装置にことのほか弱いのである。
 まあ現実的な話、ドックがあると、ノートパソコンがいきなり高度に拡張されたり、ノートパソコンをデスクトップ機のように据え置きにして使うのに便利になったりする。ある意味、ドックに収まるノートパソコンは、デスクトップとしてもノートとしても使えるのだ。

 ついでに、ノートパソコンはやはり液晶がキレイでよい。と言ってもTFTカラー液晶の機種だが。どーゆーわけか、最近のノートパソコンはどの機種もすんげえキレイなTFTカラー液晶が搭載されている。先ほどCRTのイマイチ感を記述したが、いいTFTを使うと、CRTなんか見ていられなくなるほど快適だ。俺思うに、CRTのボヤケ具合こそ目を悪くする元凶であり、同時にヘボい液晶のノートなんざぁノートの良さ75%減であり、ノートパソコン買うならまず液晶の良さを見よ!! といった感じである。


■結局ノートが好きなんです

 長々書いてきたが、なんか結局はノートパソコンが好きなのダということをくどくど記述した感じである。いやマジでイイっスよノートパソコンは。メインマシンはやっぱノートでしょ。設置場所選ばないしケーブルとかの取り回しも楽だしPCカード揃えるの楽しいし静かだし液晶キレイだし停電しても使えるしでチリバツですわノートは。

 とか書いていたらおもむろに新しいマシンが欲しくなってきたので(ここで一時執筆停止:ラオックス入間店に向かう)、くわッ!! コレだコレだぜ買ったんだぜすげえぜ新マシンだぜやっぱノートパソコンなんだゼ〜ッ!! というわけで、自分の原稿に煽られて思わず新しいノートパソコンを買ったので、次回に紹介したりしてみたい。


●スタパが買ったかもらったかしたコンピュータ(PDA等除く)●

NEC PC-8001
SHARP MZ-80B
NEC PC-8801
NEC PC-8801mk2SR
NEC PC-9801VM2
Fujitu FM77AV40
AMIGA 800
NEC PC-98LT
Fujitsu FM8
NEC PC-9801VM0
SHARP X68000XVI
EPSON PC-286V
NEC PC9801N
NEC PC9801UV11
EPSON PC-386M
Apple MacintoshIIci
NEC PC9801NSE
Apple Macintosh Classic
Apple Macintosh Centris610
EPSON PC-486SR
NEC PC9801NST
Apple Macintosh Quadra840AV
Egoware 333
EPSON QC-11
Sinclair ZX-81
NEC PC9801NSA
Apple PowerMacintosh 8100/80AV
HP-100LX(1MB)
OlivettiQuaderno33J
Gateway2000/466
OlivettiM482Modulo
IBM TP230Cs
P5-60MHz(自作)
NeXT Cube
HP-200LX(2MB)
NEC PC-9821Xa7e
IBM PC110
Apple Powerbook 5300Cs
P5-90MHz(自作)
MicroQ(グロリアシステムのAT互換機/半自作/486-66)
Micron MILLENNIA 166 (Pentium166MHz)
DEC HiNoteUltraII 120
Apple PowerMacintosh 8500/150
MicroQ(グロリアシステムのAT互換機/P120)
TOSHIBA Libretto20CT
NEC PC9821La10(note)/S8modelC
Panasonic Let'sNote(AL-N1/133MHz)
TOSHIBA T3400(486/33,note)
TOSHIBA Libretto30CTA
Apple PowerBook1400c
NEC Mobile Gear MC-MK12
Safari 200

[Text by スタパ齋藤]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp