株式会社東芝など6社は、各社が保有するDVD関係の特許をプールし、ライセンスを一括提供することに合意したと発表した。
ライセンスされるのは、日立製作所、松下電器産業、三菱電機、米タイム・ワーナー社、東芝、日本ビクターの6社が保有する、DVDビデオとDVD-ROMに関しての特許。ライセンスは東芝がとりまとめ、松下電器、日立製作所が窓口業務を分担する。
ライセンス料は、DVDプレーヤ、DVD-ROMドライブ、DVDデコーダーについては販売価格の4%(ただし、最低4ドル)。DVDディスクについては1枚あたり7.5セント。
なお、すでにDVDのライセンスについては、4月にパイオニア、蘭フィリップス社、ソニーの3社が一括ライセンスを発表している。こちらのライセンス料はハードについては3.5%、ディスクについては5セントとなっている。
また、仏トムソン・マルチメディア社はいずれのグループにも属しておらず、別途徴収を行なう見込み。ライセンス料などの明らかにされてない。
ソニー、東芝の両グループとも、相互の共同ライセンスについて検討中とはしているものの、現時点でDVD-ROMなどを制作する場合、トムソンを含めて3カ所にライセンス料を支払わなかればならない可能性が高い。
今回の発表により、DVD発表以来の大きな目標であった一つの窓口からの関連ライセンスの一括提供が、事実上破綻したことが明らかとなった。これにより、DVDコンソーシアム以外の企業がコンテンツなどのDVD市場に参入する際の障壁はより高くなったといえる。
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1997_10/pr_j2001.htm
【参考記事】書き換え可能な大容量光ディスク関連記事インデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970904/rw.htm
('97/10/21)
[Reported by date@impress.co.jp]