【その他】

8日に東京地裁に仮処分を申請
販売代理店のイケショップも訴え

パイロット社、USロボティックスの「Palm Pilot」を
商標権侵害で訴え

 文房具メーカーの株式会社パイロットは8日、USロボティックス株式会社の携帯情報端末(PDA)「Palm Pilot」が商標権を侵害しているとして、東京地方裁判所に商品の販売と商標の使用中止を求める仮処分を申請したことを明らかにした。また、販売代理店の株式会社イケショップに対しても同様の申請を行なった。

 パイロット社では、「Palm Pilot」の発売前に商品名の変更を求めたが、USロボティックスからは「日本ではPalm Pilotまたはパームパイロットという商品名を使用するので、侵害にはあたらない」との回答があったという。しかし、「一般的にはPilotという略称が使われており、侵害にあたると判断した」(パイロット社)としている。
 この件について、USロボティックスでは「ノーコメント」としている。

 イケショップについては、「Palm Pilot」の取り扱いが他店と比較して「きわめて多い」ことを申請の理由にあげている。加えて、イケショップの関係者が制作に携わったガイドブック「The World of PILOT」(毎日コミュニケーションズ発行)で、Pilotという略称が使われていることに対しても「類似の商標を頻繁に使っており、紛らわしい」と語っている。

 なお、ほかの「Palm Pilot」取扱店や、USロボティックスの米国法人、ガイドブックの出版社などに対して訴訟を行なう予定はないという。

□株式会社パイロットのホームページ
http://www.pilot.co.jp/home/
□USロボティックス株式会社のホームページ
http://www.usrobotics.co.jp/
□株式会社イケショップのホームページ
http://www.ikeshop.co.jp/
(10月9日現在、上記のホームページには、この件に関する情報は掲載されていない)

('97/10/9)


[Reported by seino@impress.co.jp]


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