米Microsoftは29日(現地時間)、Windows CE 2.0と対応開発ツール群を正式発表した。
Windows CE 2.0は、従来の同1.0から大幅に機能を拡充し、TrueTypeフォントやUNICODE、32ビットカラーディスプレイ出力といった機能を新たにサポート。また、同梱されるコンポーネントによってActive XやJava VMもサポートする。さらに、ネットワーク経由での共有ファイルやプリンタへのアクセスが可能になり、カーネル部分には実記憶容量以上のプログラムを実行するためのページング処理機能などが付け加えられた。OSのコンポーネント化がすすめられたことで、組み込み機器などで採用される場合など、OEMハードメーカーは必要なモジュールのみを選択して組み合わせ、システムを自由に拡縮させることができるという。動作対象となるプロセッサは従来のSH-3、MIPS系のほか、以前からサポート計画を明らかにしていたPowerPC、ARM、Intel系の486、Pentiumが加えられている。
Windows CE用WebブラウザPocket Internet Explorerの新バージョンでは、HTML 3.2に対応したことでフレームやテーブル表示が可能になった。しかし、Active Xコントロールやクライアントサイドのスクリプトには未対応。
Windows CE 2.0の日本語対応を含めた各国語へのローカライズは'98年第1四半期までに行われる予定。また、同社はWindows CE 2.0用の開発ツールとして、次の4種類を同時発表し、一部のベータ版については即日ダウンロードサービスを開始した。
□米Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Sept97/wince2pr.htm
□Windows CE 2.0関連情報
http://www.microsoft.com/windowsce/windowsce20.htm
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【9/25】Microsoft Professional Developers Conference(PDC)レポート第2回
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970925/kaigai01.htm
('97/9/30)
[Reported by fumitake@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]