ソニー株式会社、蘭Philips Electronics社、米Hewlett-Packard社、三菱化学株式会社、株式会社リコー、ヤマハ株式会社の6社は、共同でDVDと互換性を持つ新しいリライタブル(書き換え可能)ディスクの規格を米国で発表した。
発表された規格は、「Phase-Change ReWritable(相変化記録リライタブル)」規格と称し、この規格に準じたドライブは「DVD+ReWritable(DVD+RW)」というシステム名称で呼ばれる。
DVD+RWドライブは、現行のDVD-ROMディスクも読めるが、Phase-Change ReWritable規格のディスクは現行のDVD-ROMドライブでは読めない。
規格の内容は、以前から明らかにされていたとおりで、CDと同サイズ、ウォブル・グルーブ方式によるアドレス記録、片面3.0GBの容量となっている。これは先日DVDフォーラムが発表したDVD-RAM規格とは互換性がなく、DVD-ROMと互換性を持った書き換え可能な規格は2つの陣営によって争われることが明確となった。
今回の発表で注目されるのはECMAに規格を提出した3社に加え、三菱化学、リコー、ヤマハのCD-R関連メーカーが参加していることで、共同発表した6社のCD-R/CD-RWドライブシェアは世界の75%を越える。
CDのライセンスを持つソニー、Philipsを中心にCD-Rグループを巻き込んだ「Phase-Change ReWritable」陣営と、DVDフォーラム陣営とのリライタブルディスクの規格をめぐる争いのゆくえは今後も注目される。
【規格の概要】
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/97090402.html
□関連記事
【8/14】ソニー、3社共同で光ディスクの新規格を申請
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970814/sony.htm
【9/4】書き換え可能な大容量光ディスク関連記事インデックス
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970904/rw.htm
('97/9/4)
[Reported by date@impress.co.jp]