名称は未定だが、ディスクの直径はDVDと同じ120mmで、データの記録・再生が可能。容量はDVD-RAMの2.6GBを上回る片面3GBとなるという。「現在のDVD-ROMドライブに簡単な改良を加えるだけで、データの読み取りが可能となる」としているが、DVD-RAMとの互換性はない。
現在DVD-RAMは、日立製作所、松下電器産業、東芝、ソニー、蘭Philips Electronics社など10社を幹事とする「DVDフォーラム」による統一規格が発表されている。従来、ソニーとPhilips Electronicsは、DVD-ROMとの互換性を重視した「トラック・ウォーブル」方式、松下と東芝などは「ランドグルーブ」方式というそれぞれ異なった規格を支持しており、最終的に両陣営の折衷案となる日立の「ウォブル・ランドグルーブ」方式が採用されたという経緯を持つ。
新規格では、新たに「ウォブル・グルーブ」方式を採用するという。
ソニーは「今回の新規格は、DVD-RAMとはまったく異なった規格であり、DVD-RAM統一規格については今後も支持していく」としているが、「DVDフォーラムに参加した時点では、DVD-RAMドライブの商品化については未定であり、現段階でも商品化の予定はない」としており、新規格に基づいた商品化を進める方針であるという。発売時期や価格などは明らかにされていない。
なお、日本ヒューレットパッカードでは「この件についてはコメントできない」としている。
□ソニー株式会社のホームページ
http://www.sony.co.jp/index-j.html
□蘭Philips Electronics社のホームページ
http://www.philips.com/
□米HEWLETT PACKERD社のホームページ
http://www.hp.com/
(8月14日現在、いずれのサイトにもこの件に関する情報は掲載されていない)
('97/8/14)
[Reported by seino@impress.co.jp]