【業界動向】 【業界動向】
米Cyrixと米National Semiconductorは28日(現地時間)、両社が合併することで最終合意に達したことを明らかにした。合併完了は11月を予定している。Cyrix株1株につき、National Semiconductor株0.825株と交換されることとなり、事実上National SemiconductorがCyrixを吸収する。合併後の人事動向などは明らかにされていない。
両社では、CyrixのCPU技術とNational Semiconductorの量産技術の統合によるメリットを強調しており、今後は「500ドル以下のPCを実現するチップ」に力を入れていくという。
Cyrixは既に1,000ドルPC向けのCPU「MediaGX」を出荷しており、この「500ドルPC向けチップ」も同CPUを基にしたものとみられる。Cyrixでは、MediaGXよりもハイエンドを狙ったCPU「6x86MX」も出荷しているが、同製品の今後の動向は明らかにされていない。
なお、これまでCyrixと協力関係にあったIBMとの関係に関して、ナショナル セミコンダクター ジャパンでは、「合併後も、生産委託などの協力関係を維持していく」とコメントしている。
□米Cyrix社のホームページ
http://www.cyrix.com/
□米National Semiconductor社のホームページ
http://www.national.com/
□米Cyrix社によるニュースリリース
http://www.cyrix.com/corpor/press/1997/ns&c.htm
□米National Semiconductor社によるニュースリリース
http://www.national.com/news/1997/9707/cyrix.html
('97/7/29)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]