【本体】

採用されたCPUはMMX PentiumやPentium IIなど

PC EXPO開催直前に各社が一斉にNetPCを発表

'97/6/16 発表

 米国現地時間の16日、米ニューヨークで開催されるイベント「PC EXPO」を翌日に控え、パソコンメーカー各社は一斉にNetPCに対応した製品を発表した。

 製品を発表したのはCompaqDELL ComputerHewlett-PackardAcer AmericaGateway 2000IBMなど12社。いずれも、基本的にはPC/AT互換機をベースとした底面積の小さい小型デスクトップパソコンといった内容で、本体ケースには拡張ベイなどを持たないシールドケースが採用されている。一旦ROMを利用して起動し、ネットワーク上のサーバーからOSをロードする機能などを持つ。

 Compaqが発表したDESKPRO 4000Nを例にとると、CPUがMMX Pentium(動作クロックは明らかにされていない)、HDD 1.6GB、メモリ32MB、USBポート搭載、プリインストールOSにWindows NT 4.0 Workstationといった構成。量産出荷は第3四半期。UNISYSからはPentium IIを採用したNetPCも発表されている。各社とも1,000ドル台での販売を検討している模様。

 NetPCは、IntelMicorsoftが提唱しているネットワーク接続を前提とした端末の規格で、Microsoftの「Microsoft Zero Administration for Windows」(以下、ZAW)と組み合わせることで、NetPC側の設定や管理をすべてサーバー側で一括して行え、OSやアプリケーションソフトなどもサーバー側から供給を受けられるようにするなど集中管理の環境を構築できる。こうすることで、従来のパソコンと比較して企業内の端末の管理業務や運用費(Total Cost of Ownership:TCO)が大幅に削減されるメリットがあるという。同様のコンセプトを持つ、オラクルらが中心になって推し進めるNC(Network Computer)に対抗する形で出てきたもの。

 NetPCに対する評価はZAWの出荷を待ってからとなるが、ハードウェアの面ではひとまずこれで各社第一陣が出そろった形となる。

□PC EXPOのホームページ
http://www.pcexpo.com/
□Intelのホームページ
http://www.intel.com/
□ニュースリリース
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/WM061697.HTM
□NetPCの技術情報
http://www.intel.com/businesscomputing/net/index.htm
□COMPAQのホームページ
http://www.compaq.com/
□ニュースリリース
http://www.compaq.com/newsroom/pr/pr160697b.html

('97/6/17)

[Reported by fumitake@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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