【その他】

人名、教育用など五千字を追加、記号類の統一も
Webで意見や要望を募集中

通産省、漢字コードを拡張。'99年にJIS第3,4水準として公開

'97/6/17


 通産省・工業技術院は、文字や記号を符号化してワープロなどに表示するための日本工業規格(JIS)の漢字コードを大幅に拡充する。

 これまでの第一、第二水準(非漢字含め約七千文字)に加え人名、地名、教育用に使われる文字を中心に未登録の約五千字を選定し、'99年中に新JISコードの第三、第四水準として追加する。これで日常使われるほとんどの文字・記号がコード化されることになり、ワープロ、パソコンでの日本語表記で「字が足りない」という問題はほぼ解消されそうだ。

 「cm」などの単位記号や丸付き数字と呼ばれる合成文字は、これまでメーカー各社が「JIS外字」として独自に設定していた。新JISコードではこれらの共通化を図るほか、英語の発音記号など教育分野で使われる図形文字も収録する。

 また固有名詞として使われる人名漢字、地名漢字を徹底して収集。出典を明確にして収録していくという。

 登録外の文字はこれまで基本的にワープロで表示できず、各メーカーが独自に設定している一部の登録外文字も、電子メールなどでは文字が正確に表示できないなどの問題があった。

 工業技術院の委託で原案作成の調査をしている日本規格協会情報技術標準化研究センターでは、現在インターネットで一般からの意見や要望を求めている。

□通産省工業技術院のホームページ
http://www.aist.go.jp/index_j.html
□符号化文字集合(JCS)調査研究委員会のレポート
http://www.tiu.ac.jp/JCS/

('97/6/17)

[Reported by date@impresss.co.jp]


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