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x2対応、標準価格で2万円切る

　ソニー株式会社は、U.S.Robotics社の提唱するx2規格に準拠した56kbps対応FAXモデム「パワーファクスモデム」を6月10日に発売。すでに出荷を開始した。標準価格は、Macintosh用の「SMD-560BM」、PC-98およびPC/AT互換機用の「SMD-560BW」とも19,800円と、標準価格で2万円を切る価格付けとなっている。
　ほかに、HTMLエディタなどを添付した「SMD-560IM（Mac用）」「SMD-560IW（Windows 95用）」が用意されており、価格は24,800円。DSPチップを採用したx2規格準拠により、56kbpsの標準化などにも柔軟に対応できる見込みだ。

　プロバイダーの対応がいまだにアナウンスされていないK56flex規格に対して、x2規格の56kbpsモデムでの接続は、すでにアスキー・インターネット接続サービス（AIX）など数社のプロバイダーが対応している。しかし、プロバイダー全体としては、ITU-Tによる56kbpsの勧告は'98年となる見込みで、標準化後にふたたび対応する必要があること、ISDNのほうが通信品質も高くユーザーの導入コストも下がって普及が進んでいる、といった事情もあり、対応は様子見といった雰囲気が強い。
　ソニーでも関連会社であるソニーコミュニケーションネットワーク株式会社でSo-netを運営しているが、「56kbpsについては、対応するかどうかも含めて検討中。現在は56kbpsよりむしろISDNの対応に力を入れている（So-net広報担当）」とのことだ。

□ソニー株式会社ののホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/ProductsPark/Consumer/Peripheral/Modem/SMD-560.html

('97/6/11)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]