【周辺機器】

DVD-Videoタイトルの再生はソフトウェアのみで再生

ノバック、3万円を切る低価格DVD-ROMドライブセット
「Maigical Actor」を発売

NOVAC '97/6/11発表
標準価格:
Maigical Actor オープン価格(初回限定5,000台 29,800円)

連絡先:
株式会社ノバック
Tel.03-3817-0938

 周辺機器メーカーの株式会社ノバックは11日、低価格のDVD-ROMドライブセット「Magical Actor」を6月25日より発売すると発表した。価格は初回限定5,000台で29,800円。その後はオープンプライスとなるが、同社では「店頭価格は同程度で維持されるだろう」という。月販10,000台を見込む。

 Magical Actorは、ATAPIインターフェイスに対応したパソコン内蔵用の東芝製DVD-ROMドライブと、MMX Pentium用のDVD-Videoタイトル再生ソフト「CCDVD」をセットにしたもの。DVD-Video再生用システムにMPEG2デコーダーカードなどハードウェアを採用せず、代わりに安価なソフトウェアを採用したことで大幅な低価格化を実現した。

 CCDVDは、同社のVideo-CDやMPEG1の動画を再生するソフトCCDVPに、米CompCoreMultimediaが開発したMMX Pentium用のDVD-Videoタイトル再生エンジンを組み合わせたもの。同社によれば、「再生性能はパソコン側の環境の違いによって左右するため、正確な数値は出せないが、Pentium II 266MHz搭載でフルカラーのビデオの環境で22frame/s程度、256色で24frame/s、MMX Pentium 200MHzの256色の場合で20frame/s程度」という。発表会のデモンストレーションではPentium II 266MHz搭載マシンでの再生を行っていたが、ややコマ落ちが目立った。これについては、再生性能の向上など発売までに改良を続ける予定という。また、現状ではコピープロテクションのかかったDVD-Videoタイトルを再生することはできないが、後日、再生可能なバージョンにアップデートして購入ユーザー向けに配布を行う方針。それまでは再生できないタイトル一覧をホームページ上などで告知することを検討しているという。

 DVD-ROMドライブは、DVD-RAMのメディアの読みとりが可能なもので、CD-ROMメディアの読み込み速度は8倍速。同社では、CCDVD、DVD再生カード「DVD-Vision」を単体で発売するほか、8月にはノートパソコン用のPCカード付き外付けDVD-ROMドライブ「DVD-Station」の発売も予定している。

【関連製品】

 DVD Station(8月中旬発売予定、予価39,800円)
  ノートパソコン用のPCカード付き外付けDVD-ROMドライブ。
 DVD Vision(7月10日発売、39,800円)
  PCIバスのDVD再生カード。コピープロテクション対応。
 CCDVD(7月中旬発売、9,800円)
  MMX対応のDVD-Videoタイトル再生ソフト。

□株式会社ノバックのホームページ
http://www.novac.com/
(6月11日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)

('97/6/11)

[Reported by fumitake@impress.co.jp]


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