【イベント】

【COMPUTEX TAIPEI '97 レポート】

COMPUTEX TAIPEI '97 3日目レポート 【MPEG付】

'97/6/3~7 開催
開催地:台北

●付加機能つき56kbpsモデム


LIGHT FAX 5600+FM RADIO
【LIGHT FAX 5600+FM RADIO】
 LIGHTSPEED INTERNATIONALでは、外づけボックス型のK56flexモデムにFMラジオ機能がついた製品「LIGHT FAX 5600+FM RADIO」を展示していた。価格は125ドルで、ラジオのチューニングは付属のWindows用アプリケーションで行い、音量は前面パネルにあるボリュームつまみで調整する。

 このほか、Acerでは「MP56」という、K56flexモデムとサウンド機能を搭載したISAバス用のカードも展示。はやくも56kpsモデムは付加機能で差別化か。



●CD-ROMドライブはさらなる高速化へ


 会場には24倍速のCD-ROMドライブがあちこちで見られたが、もっとも高速ななものはAopnで32倍速の「CD-932E」。8月には110ドル程度で出荷するという。ELITE GROUPのブースには100倍速をうたうものもあったが、実際には12倍速ドライブとソフトウェアキャッシュを組み合わせたもの。またOAK Technolgyでは40倍速CD-ROMドライブ用のデコーダーチップを開発、フレームもついていないサンプルのCD-ROMドライブを使ってデモを行っていた。画面に表示されたテストプログラムの結果は転送速度がオーバーオールで4133.3 kb/秒となっており、もはやHDDの転送速度なみだ。会場では実物はなかったが、Cirrus Logicは45倍速CD-ROMドライブ用のデコーダーチップを発表しており、高速化の波はまだまだ静まりそうにない。

40倍速用デコーダ
【LIGHT FAX 5600+FM RADIO】
40倍速CD-ROMドライブ
【40倍速CD-ROMドライブ】
40倍速 ベンチマーク結果
【40倍速 ベンチマーク結果】



●Geniusブースには実際に動く超巨大マウス


巨大マウス
【巨大マウス】
巨大マウスの裏側
【巨大マウスの裏側】

 Geniusブランドのブースでは、Microsoft IntelliMouseと同等機能を持つマウス「NETMOUSE PRO」をアピールするため、ブースに同製品の巨大モデルを展示していた。長さが50cmほどもあるこの巨大マウス、なんと実際に操作することができるようになっており、どうなっているのかと裏返してみると、本物のマウスが底面の中央に取り付けられていた。おそらく内部でそれぞれのスイッチやセンサーにケーブルがつながっていたのだろう。




●ISO9001対応ノートパソコンの派手なデモンストレーション


冷凍実演
【冷凍実演/MPEGムービー
2.2MB[10秒]】

 GETACの「GETAC L」シリーズは耐水や耐衝撃などの基準を定めたISO9001の条件を満たすノートパソコンのラインナップ。スペックはPentium 133MHz、Memory 16MB、11.3インチTFT液晶、タッチパッド装備といったごく普通なものだが、キーボードに水をこぼしたり、ケース内に作られた砂塵の中でも問題なく動作し、-20度の巨大な冷凍装置の中に本体を置き、キーボードに氷を撒き散らして動作をさせるデモは見る者に強烈な印象をあたえていた。




●COMPUTEX会場を着ぐるみ隊がゆく


ViewSonic着ぐるみ
【ViewSonic着ぐるみ】
QDI着ぐるみ
【QDI着ぐるみ】

 会場ではいくつかのメーカーが着ぐるみをつかって製品をアピールしていた。モニターメーカーのViewSonicでは、企業キャラクターである3羽の鳥が会場を歩きまわった。マザーボードメーカーのQDIは、トリケラトプスのような緑の恐竜の着ぐるみを使い、OEMを募集する旨の台紙がついたボールペンを配布。Quantumのブースでは同社のハードディスク5インチHDD「BigFoot」のアピールのため、大きな足跡の格好をした着ぐるみを用意。巨大な会場の中で製品が埋もれてしまわないよう、各社とも宣伝に必死だ。



【編集部注】

('97/6/6)

[Reported by kayama]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp