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簡単設定のルータNetVehicleシリーズの新機種、大幅に性能アップして登場

富士通、アナログ2ポート、4ポートハブ、DSU内蔵の
ダイアルアップルータを発売

'97/6/2 発売

標準価格:
NetVehicle-EX3:68,800円

出荷開始:6月27日

連絡先:
FMインフォメーションサービス
Tel.0120-89-4321
e-mail:laninfo@nw.fuku.fujitsu.co.jp


 富士通株式会社は、アナログポート2ポートと4ポートハブを搭載、DSUを内蔵したダイアルアップルータ「NetVehicle-EX3(ネットビークルイーエックス3)」を6月2日から68,800円で発売する。ほぼ同等機能を備え、先に発表されたNTT-TE東京のMN128-SOHO/DSU(69,800円)は発表と同時に注文が殺到し、6月下旬まで品不足が解消されない見込み。MN128-SOHO/DSUはOCN対応とはいえOCNユーザーは比較的少ないと見られることから、MN128-SOHO/DSUのライバル機となりそうだ(NetVehicle-EX3のほうがイーサポートはひとつ多い)。

 「NetVehicle-EX3」は、2月に発表した「NetVehicle-I」を簡単設定などの扱いやすさはそのままに、多機能化した製品。設定はパソコンのWWWブラウザから行なうのは「NetVehicle-I」と同様だ。
 ターミナルアダプタ機能を内蔵し、2つのアナログポートを装備。またハブ機能を内蔵、10Base-Tポートを4つ備えている。ISDNポートはひとつ装備。DSUも内蔵しており、これ1台で電話やFAXなどのアナログ機器を2台、パソコンを10Base-Tポートに4台までつなぐことができる。また、「NetVehicle-I」では、複数台のパソコンからの同時通信はできなかったが、NAT機能を拡張したマルチNAT対応により、同時通信は最大256セッション可能となった。このため理論的には、接続しているパソコン1台が4セッションを使用するとしても、最大64台までが利用可能となる。また、従来機ではマルチリンクPPPで接続する際は2B(Bチャネル×2、128kbps)固定であったところ、電話やFAXなどの割り込みがあれば1B(64kbps)に落として電話などが利用できるようにしたり、データの量により1Bと2Bを切り替える動的な帯域変更(BOD、Bandwidth On Demand)に対応。ほかに、指定IPアドレスやポート番号をLANや回線に中継しないIPフィルタリング機能(接続PCからの不要な発呼を抑えることが可能になった)を搭載、簡易DHCPサーバで最大32エントリまでサポート、Proxy DNS(接続先ごとのDNS設定が可能)に対応するなど、「NetVehicle-I」の不満点の多くが解消されている。

 「NetVehicle-EX3」の発表と同時に、富士通は従来機「NetVehicle-I」のマイナーモデルチェンジを発表。新モデルを6月27日より発売する。すでに「NetVehicle-I」を購入したユーザーには、6月中旬にホームページにてダウンロードサービスを実施する。新モデル(およびダウンロードサービス)で新しく対応する機能は、BOD、IPフィルタリング、マルチNAT、32エントリまでの簡易DHCPサーバー、Proxy DNSなど。

□富士通株式会社ホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/
□NetVehicleホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/Products/telcom/NV/

('97/6/2)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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