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しかし、その割には展示会の前日になる6月1日の入場者登録のエリアは、比較的に人通りが少なく、その場で新規登録の人でもほとんど待つことなく登録できていた。我々もプレスとして登録をしたのだが、まったく待つことなく10分も掛からずにメディアの入場バッジを手に入れることができた。
本日は、さすがに会場の中までは入り込むことはできなかったが、登録エリア周辺や既に前日から開いているプレスルーム周辺で情報収集をしてきたのでそれを中心にレポートする。
●キーノートにCNNのテッド・ターナー登場
これには、もちろんテッド・ターナーがタイムワーナー社の副社長であるからだけでなく、COMDEXがアトランタで行われるということ含まれているのだろう。テッド・ターナーと言えばCNN、CNNと言えばアトランタ、というわけだ。会場のGeorgia World Congress Centerの横はCNNセンターで、来場者は必ずCNNのロゴを見上げることになる。
そのテッド・ターナーがオラクルのラリー・エリソンと組んで6月4日のキーノートに登場することになっている。テーマは、「Turning Informatin Overload into Relevant Knowlege」。日本で開かれたOracle Open Worldで多数のNCの現物を展示したり、先日はNetscapeのNavio社とNCI社を合併させたりと、NC事業も具体的になりつつあるエリソン氏とニュースメディアの頂点に立つテッドターナー氏が一体何を見せてくれるのだろうか?Microsoftとテレビ局のNBC社がMSNBCを作ったように、NCCNNと回文のようなニュースサービスでも始めるのだろうか?
他の基調講演のメンバーは、1日目がLotus社社長のJeff Papows氏、2日目がMicrosoft社のCEOのBill Gates氏。
●プレスルームに小さな変化!プレス用機材がOS/2からWindows 95へ
報道記者用に、コンピューターや電話線、さらに軽食等を用意してあるのがプレスルームと呼ばれる部屋だ。今回は、用途別に4つの部屋が用意されていた。その中の機材は、COMDEX Springは連続3回来ているのだが、今まではOSはすべてOS/2、ブラウザもNetscape等ではなくOS/2独自のもの。というわけで、OS/2経験の少ない私などには面食らってしまう環境だった。もちろん、日本語など使えるはずはない。今回は、日本語が使えないというのは同じだが、マシンがすべてHP製に置き換わり、OSはWindows 95、WWWブラウザもNetscapeとポピュラーなものに入れ替わった。そう言えば、今回会場の外の横断幕や旗、またCOMDEX Daily(期間中だけ発行される日刊のイベント情報誌)などにもIBMのe-businessの広告は見たがハードウェアやOS/2の広告はまだ見ていない。
●プレスルームのホームページはアダルトサイト?
そのプレスルームにちょっとした事件が発生した。会場の外で食事をとって再度プレスルームに戻ると、係員とメディアのスタッフが苦笑しながら何かしら話している。
近づいて見ると、さっきまでwww.comdex.comになっていたホームページの設定が、半分近くの端末だけwww.xxx.comに設定されていて、知らずにホームページボタンを押すと、そこには女性のヌード写真が!ということになっていた。
プレスルームは、もちろんメディアバッジ(プレス専用の登録証)がなければ入室不可能であり、当然「犯人はプレスのだれか」ということになる。それにしても、10台近くの設定をいちいち修正するとは、なかなかしつこい。セクシャルハラスメントにはうるさいお国がらだけに、冗談では済まない可能性もある。現場に居合わせたメンバー全員が苦笑しながらも、どことなくやりきれない表情であったのは、同じプレスの中にこうした冗談にもならない冗談をわざわざやってしまう人がいるという事実が不快だったからだろう。
●本屋に並ぶはインターネット関連の本ばかり
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[Reported by ken@impress.co.jp]