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20時間の訓練で30~40字/分の入力が可能
今後、一般向けに製品化する意向

富士通、片手で日本語入力できるマウス機能付きキーボードを開発

カスタネット型片手キーカード '97/5/28 発表

連絡先:
株式会社富士通研究所
Tel.044-777-1111


 株式会社富士通研究所と株式会社しなの富士通は、持ったまま片手操作で日本語入力できるマウス機能付きキーボード「カスタネット型片手キーカード」(以下、キーカード)を開発した。PC/AT互換機のPS/2ポート接続タイプで、今後一般のノートパソコン用などとして製品化する意向だが、時期などは未定。

キー配置
キー配置
 形状は、約100(W)×100(D)×10(H)mm、重さ約100gのカードタイプ。裏面を親指で押さえ、残りの指で表面に配置された文字入力キー(18個+予備3個)/スティック(マウス機能用)/マウスボタン(3個)を操作して使用する。

 文字入力キーが18個と少ないにもかかわらず日本語入力が可能なのは、一部キーに2種のアルファベットを割り当てる同社独自の日本語変換システム(IME)「圧縮ローマ字漢字変換方式」を利用するため。これにより、2種の割り当てがあるキーであっても、SHIFTキーなどを併用せずに全て1ストロークで入力でき、「曖昧さ解消キー」による漢字変換作業によって、連続する前後の組み合わせからキーの意味を判定する。また、同様の変換機構により、英語入力も可能。なお、入力速度について富士通では、「個人差はあるものの、20時間ほどの訓練を行うことで、30~40文字/分の入力が可能になる」としている。

□株式会社富士通のホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1997/May/28-3.html

('97/5/29)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]


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