【イベント】

【ビジネスシヨウ'97 TOKYO】

リムネットはインターネット電話「リムフォン」をデモ

'97/5/13~16開催
開催地:東京ビックサイト

CPサーバ&ゲートウェイ
写真はインターネット電話用の
CPサーバ&ゲートウェイ用シャーシ

 リムネットブースには6つのボックスが用意され、それぞれのボックスには普通の電話機だけが置かれていた。この電話機をプッシュすると、パソコンを使わずにインターネット電話「リムフォン」が利用できる。普通の電話なら、ここで相手の電話番号をすぐにプッシュするのだが、「リムフォン」では、まず最初に自分(発信元)の最寄りのリムフォンコールセンターに電話する。続いて、ID(10桁)とパスワード(4桁)を電話機でプッシュしてから、相手先の電話番号をプッシュする。今回のデモでは、あらかじめ、「リムフォンコールセンターの電話番号」と「ID及びパスワード」が短縮ダイヤルにそれぞれ登録されていたので、短縮ボタンを2回押すだけで、相手の電話番号を入力できる状態になった。

 実際に「リムフォン」で編集部に電話をかけようと思ったが、東京都内が着信先だとインターネットを経由しないということで、インターネットを経由する横浜の天気予報に電話した。実際に聞いた音声は、直接電話した時に比べ音量が少し小さく、デジタルアナログ変換されるので、一昔前のデジタル携帯電話のように少しこもりがちで、不自然な音質であったが、電話相手の識別や会話は十分できるレベルだった。また、今回は確認できなかったが、「通常でも携帯電話ほどではないが音声が遅延し、ネットワークの状況によっては音声が途切れたり、遅延が長くなることもある」とのことだった。

 「リムフォン」はリムネット会員が、初期費用2,000円を払って登録すると利用でき、通話料は最初の3分が60円で以降1分20円。なお、リムフォンコールセンターはフリーダイヤルなので、「リムフォン」の通話料はリムネットにのみ払えばよい。利用時間は、国内のネットワークが比較的空いている月曜~金曜の平日8:00~21:00までとなっている。これはまた、夜間に比べ余裕のある昼間のリムネットの資源を有効利用するという面もある。

 実際にこのサービスを利用する場合、リムネット会員であこと、利用時間が平日の朝から夜まで、発信元と着信先がともにリムフォンコールセンターに昼間3分20円で利用できる地域(隣接地域)でなければならない、国際電話はできないなどの制約も多い。東京本社と大阪支社間での連絡や、東京に下宿している子供と、リムフォンコールセンターが利用できる実家との連絡など、発信元と着信先でリムフォンコールセンターが利用できて、定期的に連絡をとる場合などでは活用できるが、有効に利用できる用途は意外に限られる。

□株式会社リムネットのホームページ
http://www.rim.or.jp/
□リムフォンのページ
http://www.rim.or.jp/support/info/rimphone.html
□サービス内容(リムフォンコールセンターの市外局番一覧あり)
http://www.rim.or.jp/support/info/service.html

('97/5/14)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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