【業界動向】

任天堂、'96年4月~'97年3月期の決算業績を発表

 

 任天堂株式会社は、'96年4月~'97年3月期の業績を発表した。

 売上高は、3,454億9,400万円で、前期に比べて16.0%増加した。経常利益は1,010億4,000万円で前期比13.7%の減。当期利益は、ベルギーの子会社の整理損、およびフランスとオランダの子会社について子会社株式評価損等を特別損失に計上したため、362億6,900万円と、前期比29.2%の減少となった。

 業務概況によると、新製品立ち上げの影響などもあったが、売上高3,454億9,400万円のうち輸出比率が53.6%(1,850億5,100万円)となり、原価低減や円安による為替損益が発生し経常利益が低下したとしている。

 任天堂広報によると「アメリカのリサーチ会社NPDの玩具市場データ(TRSTS)ではもう来月にでもアメリカにおけるNintendo64とPlayStationのシェアは逆転しそうだ。すでにソフトウェアの売り上げでは260:15と圧倒的強さといえる。日本ではPlayStationが強いが、この勢いで日本でもシェア逆転をねらいたい」ということだ。

 次期の業績については、売上高4,000億円(前期比15%増)、経常利益1,140億円(前期比12%増)、当期利益600億円(前期比65%増)を見込んでいる。

□任天堂株式会社のホームページ
(5月14日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.nintendo.co.jp/

('97/5/14)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp