東京ゲームショウレポート ほか

Weekend Summary【'97/4/11版】


●東京ゲームショウレポート

 第2回目となる東京ゲームショウが有明ビックサイトで開催された。出展社数は104と、昨年度(87社)と比較してずいぶん増えている。昨年の入場者数は10万人だったが、今年は12万人を超えた。前回の体験もあって、筆者は4月4日の特別招待日に行ったのだが、それでもたいへんな混雑だった。



●意外と多かったPCタイトル

 東京ゲームショウは、ほとんどがコンシューマ向けのゲームタイトルなのだが、ところどころにPC用タイトルも出展されていた。コナミは、今夏発売が予定されている「NBAパワーダンカーズ」やプレイステーション版の移植である「幻想水滸伝」を出展。光栄は、お得意の歴史モノシミュレーション「毛利元就・誓いの三矢」と競馬シミュレーションの「Winning Post3」を出展。アートディンクは「The SettlersⅡ」(6月末発売予定)というシミュレーションゲームを展示していた。ビングのブースでは、家庭用ゲーム機でも発売されている「はるかぜ戦隊Vフォース」のWindows 95版が出展されていた。



●セガブース

 最近、PC向けにゲームを数多く出荷するメーカーにセガがある。まず、MMX専用のバーチャロン。バーチャロンは以前紹介している通り、PC版はフル画面で対戦できるのがうれしい。さらに、PC用の「バーチャスティック」も展示。

 ほかにも「プラトゥーンリーダー」というオリジナルシミュレーションを展示していた。これはユニットである兵士の細かな設定がウリで、これを作ったのが、サターンの「アドバンスド大戦略」のスタッフというからさらに期待がもてる。発売日は4月4日ということなので、もうお店に並んでいると思う。さらに「サクラ大戦」のスクリーンセーバーなどもあった。

 サターン用のゲームとしては、「ラストブロンクス」、「SONIC JAM」、「機動戦艦ナデシコ」、「タクティクス フォーミュラ ワン」、「ソロクライシス」などが人気があった。個人的にはビデオを流していた、「Jリーグ プロサッカークラブを作ろう! 2」に期待したい。

 コンシューマ全盛の時代であるが、PC用ゲームもまだがんばっている。たまにはPC用ゲームに触れてみるのもいいのではないか。

[Text By 尾道 晃]


新着情報


●セガ、パソコンソフトの通信販売を開始

 同社ホームページで、パソコン用ソフトの通信販売が行なわれている。現在発売中の製品を始めとして、「電脳戦機バーチャロン」(8,800円)や、25日発売予定のスクリーンセイバー集「帝国歌劇団 電幕倶楽部」(3,980円)の予約も受け付けている。
 また、「バーチャファイターPC」のアップデートパッチ「DirectX3版 ver.B」が無償配布されている。

□カタログページ
http://www.port.ne.jp/cgi-bin/ark?tmpl=SG001A0.tmpl
□「バーチャファイターPC」アップデートパッチ
http://www.sega.co.jp/sega/athome/pc/lib/vfpc-dx3/vfpc-dx3.htm


(C)1996 Maxis,Inc. All rights reserved workdwide.

●マクシス、「Full Tilt!2 Pinball」などを発売
 フルスクリーン対応のピンボールゲーム「Full Tilt!2 Pinball」が発売される。タイトルにもなっているTiltとは、ボールが落ちそうになった時などに、台を揺らしてボールの軌道を変えるテクニックのことで、ゲーム中でも3方向に台を揺らすことができる。テーブルは、「エイリアン・デイズ」、「キャプテン・ヒーロー」、「マッド・サイエンティスト」の3種類が用意されている。なお、米Maxis社のホームページで、「Full Tilt!2 Pinball」のデモ版のダウンロードが行なえる。
 また、ネットワーク経由で複数のプレイヤーによる都市造りが行なえる「SIM CITY 2000 NETWORK EDITION」も発売される。

【発売予定日、予価】


S.P.Q.R. and S.P.Q.R. :The Empire's Darkest Hour are trademarks of Cybersites. Inc. (C)1996 Cybersites. Inc. All rights reserved. Published and distributed by Gamebank corp. underlicense from GT Interactive Software Corp.All other trademarks are property of their respective companies. (C)1997 Nihon Application Co., LTD.

●ゲームバンク、RPG「大逆鱗II」などを発売
 古代ローマを舞台にした3Dアドベンチャー「S・P・Q・R ~古代ローマ・罪深き者たちの記録~」や、「ドラゴン・スレイヤー」、「ザナドゥ」などを制作した木屋善夫氏プロデュースのアクションRPG「大逆鱗II」などが発売される。
 移植作品としては、プレイステーションからの移植となる「闘神伝2」、「ZERO DIVIDE」なども発売される。また、アーケードの縦スクロールシューティング「雷電2」の移植版である「雷電'97」(仮称)には、縦画面モードも収録される。

【5月以降発売予定タイトル】


(C)1997 FUGA System Corp.
●風雅システム
 MMX対応のSFシミュレーション「エバーブルーム 漆黒の覇者」が11日に発売された。標準価格は9,800円。100人以上のキャラクターの登用や、内政・外交を行ない、戦闘では「パワーユニット」と呼ばれる機動兵器などが登場する。


●光栄、「ARK OF TIME ~刻の箱船~」発売記念キャンペーンを実施

 アドベンチャーゲーム「ARK OF TIME ~刻の箱船~」(4月25日、8,800円)の発売を記念して、「オリジナルTシャツプレゼントキャンペーン」が実施される。ソフトに同梱されたチラシに必要事項を記入の上、官製はがきを郵送、または、25日から開始される同社ホームページでも申込が行なえる。期間は6月16日(水)まで。


COMDEX Japan'97会場で見つけたゲームソフト


(C)Vic Tokai Cyber Troopers Virtual ON:
(C)SEGA ENTERPRISES,LTD.1995,1997

 幕張メッセで開催されていた「COMDEX Japan'97」会場のNECブース内に、若干だがゲームソフトが展示されていた。
 ビック東海のPower VR専用ソフト「Dark Rift」は3Dポリゴンの対戦格闘ゲーム。キャラクターはアメコミ系で、画面全体の雰囲気はカプコンの「スターグラディエーター」を連想させる。参考出品とのことで、処理落ちや当たり判定など、調整中の部分もあるが、貴重なPower VR専用タイトルだ。
 また、ここでもセガのMMX専用ソフト「バーチャロン」と、専用コントローラ「バーチャスティック」が展示されていた。スティックはサターン版を元に開発されているだけあって、操作性は非常に良好だった。


Weekend Watch
●「映画監督物語」&「スティーブン・スピルバーグのディレクターズチェア」

近日発売ソフトタイトルカレンダー
●4/11~4/18発売予定ソフトタイトル
●新規追加、発売日変更ゲームソフトタイトル

ゲームソフト発売予定カレンダー
4月5月6月7月未定MMX対応タイトルPower VR専用タイトル

('97/4/11)


[Reported by seino@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp