【イベント】

【COMDEX Japan'97】

　COMDEX Japan '97 3日目の基調講演は「インターネット：パーソナルコンピュータの新世代」と題して米Microsoft社、アプリケーション&インターネットクライアント事業部副社長のBrad Chase氏が自社のインターネット関連商品について語った。

●インターネットはパソコンの登場以来のすばらしい進歩
　まずBrad Chase氏は、「インターネットはパソコンの登場以来のすばらしい進歩である」と語り、「マイクロソフトはインターネットに投資を集中しており、標準規格に対応し、PCとインターネットを統合し、改良を続けていく」と述べた。

●Javaとマイクロソフト 「マイクロソフトのJavaの扱いについては、いろいろと誤解されているが、われわれはJavaに本格的にコミットメントしており、開発・実行するための最良の手段を提供する」と語り、「クロスプラットフォームのJavaアプリケーションと、Javaで記述されたWindows上のアプリケーションをサポートする。すでにわれわれはWindowsとMac環境で最速かつ安全なJava VMなどの多数のツールを提供している」と自社の技術力に自信を見せた。

●Office 97のインターネット機能
　そして、Active ServerやIIS 3.0などのサーバー技術について述べ、Active Serverページの機能を利用して、季節に合わせてWebページのヘッダのグラフィックを差し替えてみせた。

●Office 97のインターネット機能
　「Office 97は、使いやすいアプリケーションとWeb機能の集大成であり、Outlookなどの新機能を備えるとともに、Zero Administration WindowsのサポートなどTCOの低減にも努力している」「Officeで作成した文書をFront Pageを利用することで、簡単にWebに展開し共有することができる」と述べ、Front Pageで管理されたOffice文書間でリンクが働くこと、などのデモを行なった。

●Internet Explorer 4.0のデモンストレーション
　後半のほとんどはInternet Explorer 4.0のデモに費やされた。IE 4.0を「真のWebとPCの統合である」とし、ブラウザの使い勝手の向上、メールのHTML対応などの機能強化、Webキャスティング（プッシュ技術）などの新機能が紹介された。
　印象的だったのはダイナミックHTMLで、15KB程度の軽いHTMLだけでアニメーションを行なったり、1つのHTMLファイルで検索メニューとその結果をフレームの形で見せるなど、応用例の広さを感じさせた。
　最後にアクティブデスクトップについて、デスクトップ上でWeb上のアニメーションを再生するデモで講演はしめくくられた。

□講演資料、内容紹介
http://www.microsoft.co.jp/events/comdex97/keynote/keynote.htm

('97/4/10)

[Reported by date@impress.co.jp]