手元に来たCOOLSHOT IIは、外観は米国仕様のままだが、内部は国内向けの製品と同等であり、撮影データは製品のものとして扱ってよいと説明されている。PMAで出品した製品に比べ、かなり改良されており、記録速度も公式には、ノーマルモード（320×240ピクセル）で5秒、ファインモード（640×480ピクセル）で15秒、スーパーファインモード（640×480ピクセル 低圧縮率）で20秒となっているが、絵柄によって時間が異なり、ファインモードでも実写ではこの数値ほど遅く感じることはなく、ギリギリ待てる限界点という感じ。むしろ、パソコンへのデータ転送速度が遅く、こちらの方が気になる。

　また、液晶表示もなかなかきれいで屋外でも十分見える。しかし、表示がコマ送り状態でかなりレスポンスが遅いので、液晶を見ながら人物の表情を追うのは困難だ。

　しかし、手にしてみると、結構質感が高く、高級感があって、うれしくなる世界があり、マニア心をくすぐる要素も備えているのは、ちょっと意外だった。

　それにしても気になるのが、価格。予価ということなので、発売までに改訂されたり、オープンプライスになる可能性もあるが、やはり高すぎるというのが正直な印象だ。これは本機のボディーの造りや質感を見るとそれなりに高そうな感じがもするが、やはり内蔵メモリー専用機であり、アメリカではキット込みで499ドルというプライスだったことを考えると、１ドル126円で換算しても、やはり高い！　価格は発売までに、ぜひともなんとか改定して欲しい！ 　なお、今回の撮影はすべてファインモードで行なった。腕時計の写真のみ蛍光灯下でマクロモードで撮影している。