【イベント】

【COMDEX Japan'97】

PentiumII搭載マシンは各社から続々登場、K6はまだ様子眺め

'97/4/8~11開催
開催地:千葉・幕張メッセ

インテルブースでの一般公開

 COMDEX Japan'97の中でハードウェアとしてもっとも注目を浴びているのは、やはりIntelの最新CPU「PentiumII」、そして対抗するAMDの最新Intel互換CPU「K6」だ。特にPentiumIIについては、これが一般には初公開ということもあって来場者の注目度は極めて高い。会場でもIntel自身がPentiumII搭載パソコンを使ってリアルタイム3Dレンダリングのデモを行い、各パソコンメーカーのブースでもPentium II搭載の試作機が展示され、どこも説明員が来場者からの質問の対応に追われるほど。展示を行っていたのは、確認できた範囲ではNEC、東芝、富士通、INTERGRAPHで、このほかに日立でもプレス向け限定として試作機を公開していた。各社ともPentiumII搭載パソコンについては具体的な製品計画を持っており、6月末までに行われるPentiumII正式発表の後には、続々とPentiumII搭載パソコンの新製品発表が行われそうだ。

 一方のK6については、AMD自らがK6とIntel PentiumProとの性能比較デモを行い、意気盛んな姿勢を見せてはいるものの、会場全体を見渡すと一部の周辺機メーカーがK6搭載パソコンを展示していた程度で、ほかにはあまり目立った展示は見られなかった。主要パソコンメーカー各社に「K6を搭載したパソコンの製品計画は?」と問い合わせても「市場に受け入れられるかどうか分からない」と、一様にまだ様子眺めといった状態。また、K6が普及させていくにあたり、現時点ではいくつかの問題点があることも、AMD自身が認めている。それは、「まだ製品の出荷数が十分に供給できる体制にないこと」、そしてK6がMMX対応であるにもかかわらず、「ゲームソフトなど、現在市販されているMMX対応のソフトが一部動作しない」こと。供給体制については、特に国内向けは厳しく、1,000個ロットの注文でさえ受けられないという。MMXのソフトについては現在ソフトウェアベンダーに技術情報を開示したり、評価機を貸し出すなど対応を行っている最中、と説明している(これは、ソフト側がCPUのMMX機能の有無をチェックするためにCPUの製品コードを調べているためで、K6発表前のソフトではIntelのMMX対応PentiumだけをMMX対応CPUと認識してしまうため)。AMDでは「今後300MHzのK6、またそれを超える高速なバージョンの投入を予定しており、こうしたパフォーマンスの高さが認められるかどうかが、今後の鍵だ」、と説明する。

 各社のPentiumIIとK6への対応については、以下にまとめて掲載した。

以下の写真は全て参考出品された試作機のものです

('97/4/8)

[Reported by fumitake@impress.co.jp / suzuki-k@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp