【業界動向】

Socket 7対応で、PentiumProより早いことを実証

日本AMD、MMX対応CPU「K6」を発表。166、200、233MHzの3種類

K6 '97/4/3 発表

標準価格:
(1,000個単位)
166MHz版 31,000円
200MHz版 45,000円
233MHz版 62,800円

発表会場にて発表会場にて

 日本AMD株式会社は3日、MMX対応のx86互換CPU「K6」を発表した。K6はSocket 7と呼ばれるPentium用のCPUソケットに対応するデスクトップPC用CPUで、AMDでは「Windows環境で、Pentium Proを上回る性能を持つ」としている。166、200、233MHzの3種類が提供され、1,000個ロット時の価格は各々31,000円、45,000円、62,800円。

 現在の出荷数は数千個だが、「'97年第2四半期には数十万個、'97年下半期には数百万個を出荷する」としている。

 質疑応答では、K6を搭載したマシンの出荷について「守秘義務があるので、メーカー名などについては明らかにできないが、市場では最速のCPUであり、近い時期に登場する」、ノート型については「デザインは終了しているが、現在は市場の中心であるデスクトップ用に注力していく」と語った。

 また、米INTELから商標登録などの問題でMMXの呼称使用を止めるよう訴えられている件では、「日本以外ではMMXという名前は特定の社の商標と認められないのではないか、と争っている状態である。日本では、すでにインテルがMMXという商標を買い取っているので、事情は異なるがMMXという名を使えるように努力する」とコメントした。

 なお、会場では「AMD Challenge」と称して、マザーボードとCPU以外を同一条件としたK6-200MHzとPentium Pro 200MHzのマシンを並べ、Windows NT 4.0上でOffice 95 ProやInternet Explorer 3.0を用いたベンチマークテストも行なった。このテストではK6-200MHz搭載マシンの方が高速な結果を出し、その実力をアピールした。

【Winstone97ベンチマーク比較データ(発表資料より)】
  Windows95走行時 Windows NT4.0走行時
AMD-K6-23353.872.2
AMD-K6-20051.668.7
PentiumPro-20049.269.9
MMX対応Pentium-20049.566.0

□日本AMD株式会社のホームページ
http://www.amd.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.amd.com/japan/products/prodpr/nr9726.html
□K6の製品情報
http://www.amd.com/japan/K6/
□参考記事
【3/17】Intel、「MMX」の名称使用停止を求めてAMDとCyrixを提訴
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970317/mmx.htm

('97/4/3)

[Reported by date@impress.co.jp]


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