'97/4/29発売予定
標準価格
連絡先:日本アイ・ビー・エム株式会社 ダイヤルIBM |
WebBoyは、HTML3.2に準拠したWebブラウザ、仮名漢字変換機能付きのメーラー、TCP/IPスタックなどを含み、インストールするだけで旧型のDOSマシン(i386以上)でインターネットへアクセスできる。IBMではWebBoyを学校、法人、個人での旧型機の活用に役立ち、過去の製品を再利用する“リサイクルウェア”の第1号と位置づけている。
WebBoyが使える環境はi386以上のCPUを持ったPC/AT互換機(PC DOS J5.02/V以上)で、RAM4MB、5MB以上のHDD空き容量を必要とする。DOSのフリーエリアは約500KB以上必要。GUIベースで作られているが、各機能をファンクションキーに割り当てるなど、マウスなしで操作できるように配慮されている。
Javaアプレット、Javaスクリプトには未対応。メーラーはSMTP/POP3対応だが、テキストの送受信のみでMIMEには未対応。TELNET、FTPなどの機能は備えていないが、TCP/IPスタックを持っているので、DOS上のフリーソフトウェアなどを併用できる。
発表会場には、IBM ThinkPad 220をはじめとする旧型機がずらりと並べられ、WebBoyが動作していた。テスト版を操作した印象では、通常のブラウズやメール操作などは問題なく行なえた。
会場でテスト版を操作して気になったのは、GIFファイルなどのキャッシュがメモリ上だけなので、メモリ容量の少ない機種では表示に時間がかかることがある。ハードディスク上へのキャッシュと、TEXT表示のみでグラフィックファイルを読み込まないオプションがほしい。また、FEPは独自の文節変換で、PC DOS標準の辞書がそのまま利用できるのはよいが、複数文節を入力した際の文節の切り直しがほしい。
テスト版ということで、まだ改良の余地はあるが、旧型機を保有する企業や、予算の限られている学校などでは有用なソフトウェアだ。パーソナルユースでは、特に“ウルトラマンPC”パームトップPC110の復活方法として有効だろう。これこそ“帰ってきたウルトラマンPC”だという声も発表会場であがっていた。
□日本アイ・ビー・エム株式会社のホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/search.pres?cmd=BRWS&hdoc=PRES0799
('97/3/17)
[Reported by date@impress.co.jp]