【ソフト】

Aptivaなどに同梱されていたものを単体パッケージとして販売

IBMが、音声で文章入力したりパソコン操作ができる
「VoiceType」の製品版を発売

VoiceType '97/3/21発売

連絡先:
日本アイ・ビー・エム株式会社 ダイヤルIBM
Tel.0120-04-1992

 日本アイ・ビー・エム株式会社は、これまで同社のパソコンAptivaシリーズなどに同梱するのみであった音声入力ソフト「IBM VoiceType Dictation 3.0 for Windows 95 日本語版」を単体のパッケージとして21日より販売開始する。標準価格は23,000円。

 このソフトには、音声を使ってアプリケーションの立ち上げといったプログラム操作を行なう「ナビゲーション機能」と、音声で読み上げた文章を文字として入力するための「ディクテーション機能」の2つの機能がある。そのどちらも、SoundBlaster互換のサウンドカードやマイクなど標準的なハードウェアとソフトだけで実行できる。なお、パッケージには音声入力に最適なヘッドフォン付マイクが同梱されている。

 おすすめなのはディクテーション機能。これは、事前にユーザーの声を登録しなくても普通の日本人が話す言葉であれば、イントネーションの違いを気にすることなくそのまま漢字かな混じり文として入力することができるというもの。あらかじめ新聞に良く利用される約4万語が登録されている他、ユーザーの使用目的に合わせて、約2万語を追加登録することもできる。外来語をカタカナではなく英字表記したい場合や専門業界用語などについては、事前の登録設定が必要であるとのことだ。

 実際のデモでは、一部文章の意図と異なる変換が残ったものの、ほぼ80~90%くらいの正確さで変換しており、十分に実用レベルであるといえる。キーボードでの日本語入力に煩わしさを感じている人には便利な製品で、パソコン初心者にもおすすめできる。

 ナビゲーション機能については、今のところVoiceTypeに対応しているソフトが無いため、実用レベルで音声操作ができるのは電卓など、Windows 95に標準添付されているアクセサリなどのみ。これらは、特別な設定なしで使えるが、その他のアプリケーションについては、別途マクロを組んだり特別な設定をしなくては使えない。現在、13社がVoiceType対応ソフトの開発を公表している他、多数の企業が開発の意向を示しており、今後に期待したいところだ。



□日本アイ・ビー・エム株式会社のホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□製品情報
http://www.ibm.co.jp/Products/news/970312/voice/index.html

('97/3/12)

[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]


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