これまでのノートPC遍歴

 初めての軽量マシンは、ワープロ専用機ですけど、「オアシス・30AD」(これ、単3で動くから便利なんですね、ただオアシスって上書きなんですよね……)あたりから始まって、その後、デスクトップ機(9801 DA)との互換性もあって、NECの98ノートのNS/Eへ(重くて大きいけど、“パソコン”だし、RAMドライブで使えば結構電池が持つんですよね。RAMドライブに全部入っちゃうんですよね、システムからFEPまで……。でも、本当に重かったなあ~)。そして、ほとんど1kgの超軽量マシンとしては初代の「NL」も使ってました、短期間ですけど(でも、気が遠くなるほど遅くて、バッテリーが本当に保たなくて、そのうちキーボードの一部が反応しなくなって……)。まあ、HANDY98も考えたけど、ソフトが別ですから、使い慣れたFEPやエディターが使えなくなるのはきつかったので……。

 その後、デジタルフォトの世界にドップリ浸かるようになると、メインは当然Macintoshへ。それでも、結構98ノートを使っていたんですけど、当然(?)、PowerBookが欲しくなる。そして、100、145B、165Cを経て、Duo 230へ。そして、携帯できてしかもPhotoshopが動くマシンとして540Cと、5台のPowerBookを使っていたわけです。それと並行して歴代の「オアシス・ポケット」があったわけですけど(そうそう、オムロンのマシフも買いました。FEPがダメですぐにやめましたけど)。

 なかでも、DuoはモノクロTFTなので、バックライトを消しても反射光で見れば見えるので、テキストが打てる!という凄いメリットがあるし、モノクロのTFTって、カラーのTFTよりも、断然眼の疲れが少ないんですよね。もし、これでPCカードが使えれば、いまでも使っていると思うんですけどね。

 その後、メインをある理由で、PC/AT互換機に変えたんですけど……。ある理由って? ああ、つまりは、Mac用のエディターで、日本語がちゃんと扱えて、しかも背景が白以外になるものがほとんどなかったわけです。だって、考えてみてください。一日20時間以上、白バックのモニター画面を見ているなんて、拷問ですよ! 単純だけど、これは大きい理由ですよね。まあ、FEPもWindows用の方が進化が早いですしね。

 そして現在は、「ThinkPad 701」「ThinkPad 230」と、初代の「NEC・モバイルギア」。それに今回、「ビブロ・NC」と、ほとんど使うことのない「リブレット20」があります、はい。

 それで、本文と関係ないので、ここでなぜ「モバイルギア」が必要なのかを説明しておきましょうね。その理由は二つ。つまり、単3電池2本で数十時間駆動できる点と通信が容易な点です。なにしろ、ROM上にシステムがあってHDDなどないわけですから、電車の中で、立ったままでも、安心して原稿が書けるんですね!! なにしろ、私の家(横浜です)から都心に出るまでに、原稿を一本書かざるを得ないという状況が、日常茶飯事なんですね(おいおい!)。そして、現地に着いたらISDN公衆電話で送るか、最悪は音響カプラー(懐かしいでしょう!)で送るなんてことがあるわけです(まあ、海外や地方に、取材や講演にゆくと、これが大活躍するんですね)。これが全部、乾電池でできるんですよ!! しかも、キーボードの打ち易さといったら、本当に感心するほど。あれで、デジタルカメラのデータが簡易的に表示できて、まとめて通信できるようになると最高なんですけどね。NECさん、そんなデジタルカメラを作ってください! できれば、他社のデジタルカメラ対応アプリケーションもね!


[Text by 山田久美夫]


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