【周辺】

転送速度や最小記録単位も改善
従来のMDデータのWindows 95用ドライバも同社のホームページ上で無償公開

ソニー、記憶容量650MBの「4倍密度MD」を開発

'96/12/16 発表

MDデータのWindows 95用ドライバの連絡先:
ソニー株式会社
ソニーデータストレージインフォメーション MDデータ係
Fax.0462-27-2237


 ソニー株式会社は、音楽用ミニディスク(MD)をベースにした外部記憶装置であるMDデータの記憶容量を従来の140MBから約4.6倍の650MBに強化した「4倍密度MD」技術を開発した。

 「4倍密度MD」は、記録再生用のレーザー波長の短波長化や、高密度磁性膜技術などの新技術導入により実現したもの。記憶容量の増加のほかに、転送速度も150KB/secから580KB/secに強化された。また従来、MDデータの欠点として指摘されていた記録データの最小単位も改善されており、従来の64KBから32KBになっている。これらの技術を採用した4倍密度MDドライブでは従来の140MB容量のMDデータの読み書きも可能になるという。現在、来春をめどに、この技術を基本とした新しいMDデータ規格を策定している最中のため、まだ具体的な製品化の予定は決まっていない。また、この技術を採用したオーディオ用MDを開発する予定はないという。

 このほか、同社では従来より発売しているMDデータドライブ「MDH-10」のWindows 95用ドライバの無償ダウンロードを12月16日から同社のホームページ上で開始した。従来、Windows 95上でMDデータを使用する場合は、DOS用のドライバを使用しなくてはならず、パフォーマンスの低下の一因となっていた。なお、郵送による配布も有償(2,000円)で行われる。

□ソニー(株)のホームページ
http://www.sony.co.jp/
□「4倍密度MD」のニュースリリース
http://www.sony.co.jp/CorporateCruise/News/9612/96D-146.html
□MDデータのWindows 95用ドライバダウンロードページ
http://www.sony.co.jp/Exhibition/Peripheral/MDData/page2-j.html

('96/12/17)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]


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