【周辺】

小型軽量、PIAFS対応
来年春出荷をめざす

　沖電気工業株式会社は、5日より開催されている「第1回　国際移動体通信総合ビジネス展」に、「PHSデータ通信PCカード」を参考出品した。このカードはPCMCIA TYPE2スロットに入るモデムカードで、パソコン側からは通常のモデムカードとして認識され、ATコマンドで制御される。PHSのデータ通信プロトコル（PIAFS)に対応しており、サービス開始とほぼ同時の来年春には出荷の予定だが、価格は未定。モデムカードやデータ通信対応PHSとほぼ同等程度になることが期待される。

　外観はコンパクトで、通常のPCカードより数センチ大きいだけで、PCカード部分以外は厚くなっている。この部分にアンテナが内蔵されており、別途アンテナを立てることなく、このままの状態で通話可能。重量も約60gと軽量だ。対応機種はPC/AT互換機で、Windows 3.1/95に対応する。

　音声通信はカードに設けられたジャックにイヤホンマイクを接続することで可能だが、本機はコンパクトで余分な機能がない、データ通信カードに特化した製品であることが特徴であり、補助的な機能といえる。

　なお、「第1回　国際移動体通信総合ビジネス展」は、臨海副都心の東京ファッションタウンで6日まで開催されており、携帯通信系のメーカー26社が出展している。

□沖電気工業(株)のホームページ（12/5現在、この製品の情報は掲載されていない）
http://www.oki.co.jp/

□「第1回　国際移動体通信総合ビジネス展」
主催：(株)リックテレコム　Tel.03-3834-8386

('96/12/5)

[Reported by date@impress.co.jp]