米Intelは14日、薄型パソコンに関するマザーボードやケースなどの共通規格「NLX」を発表した。
「NLX」は、従来メーカーや製品ごとにバラバラだった薄型パソコン用のマザーボードや、ライザーカード(マザーボードからISAバスやPCIバスを引き出すカード)の仕様に互換性を持たせるための規格。マザーボードのケースへの固定方法が規格化されており、マザーボードのサイズは最小8インチ(幅)×10インチ(奥行)、最大9インチ×13.6インチまでとなっている。規格化されたケースは側面からマザーボードを出し入れすることができるなど、メンテナンス性も考慮された設計になっている。また、ライザーカードはPCIバスやISAバスの信号線だけを持つ「Basic riser」と、それに加えてIDEやフロッピーディスクに必要な信号線も持っている「Extended riser」の2種類が規格化されている。このライザーカードは、マザーボードの上ではなく、マザーボード端に接続するようになっており、ライザーカード上のコネクタにフルサイズ拡張I/Oカードも装着できる。このほか、高速のグラフィックアクセラレータ専用スロット「AGP」にも対応しており、マザーボード上の接続コネクタ位置も決められている。
なお、同社が提唱するミニタワーパソコンのマザーボード規格であるATXと同様、メーカーはインテルの許諾なしでNLX規格のマザーボードを生産することができ、IBM、ASUStek、Gateway 2000、AST、富士通、東芝、NEC-PackardBellなどのメーカーがNLXへの対応を表明している。NLX対応の製品は来年中に登場するという。
□米Intelのホームページ
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/sp111496.htm
http://www.teleport.com/~nlx/
('96/11/18)
[Reported by mountain@po.cnet.or.jp/suzuki-k@impress.co.jp]