【本体】

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日本アイ・ビー・エム株式会社は、これまでひとつだったパソコン本体を、日常的に使用する装置を集めた「メディア・コンソール」と、マザーボードやHDDなどを収めた「タワー」に分離した、新しい「スプリット・デザイン」採用の家庭用パソコン「Aptiva Sシリーズ」を発表した。
Aptiva Sシリーズには、Pentium 166MHz搭載・15インチディスプレイ付属の「B60」、Pentium 166MHz搭載・17インチディスプレイ付属の「B65」、Pentium 200MHz搭載・17インチディスプレイ付属の「B75」の3モデルが用意されている。価格はオープンプライスだが、IBMのPC Direct価格では、「B60」が379,000円、「B65」が409,000円、「B75」が449,000円で発売される。出荷時期は「B60」が11月2日、「B65」と「B75」が11月15日。
Aptiva Sシリーズのもっとも大きな特長であるスプリット・デザインは、IBMがユーザーの意見を調査、実際に家庭を訪問するなどして研究・開発したもの。CD-ROMドライブ、FDドライブ、電源スイッチなどの日常的に利用する装置や機能を「メディア・コンソール」にまとめ、マザーボード、HDD、拡張ベイなどの、ふだん触れる機会の少ない機能を「タワー」に収めている。ディスプレイとメディア・コンソールを机上に、タワーを邪魔にならない机の下などに置くことにより、机の上を広く使うことができる。発表会では、家庭内に設置した際のイメージが分かりやすいよう、机などのセットとともに、Aptiva Sシリーズが展示されていた。
付属のマルチメディア・ディスプレイは15インチと17インチの2タイプがあり、キーボードを下部に収納することができる。スピーカー・マイクも内蔵しており、家庭でのマルチメディア用途に対応。オプションで、サブウーファー・スピーカーも用意されている。
ハードウェアスペックは、CPUにPentium 166または200MHz、ビデオアクセラレータはATI 3D RAGEを搭載している。また、メモリは標準で32MBを搭載しており、一般的な用途であれば購入後のメモリ増設は不要だ。ソフトウェアは、Windows 95プリインストールのほか、Microsoft Works 4.0、乗換案内、筆ぐるめなど56種がプリインストールされている。
【APtiva Sシリーズの共通仕様】
| 2次キャッシュ(最大) | 256KB(512KB) |
| メモリ(最大) | 32MB(128MB) |
| ビデオ(VRAM容量) | ATI 3D RAGE(2MB) |
| ドライブ | 3.5インチFD、8倍速CD |
| サウンド | SoundBlaster Pro16相当+MIDI機能付き、内蔵ステレオ・スピーカー |
| 拡張バススロット(空き) | ISA×5(2)、PCI/ISA×1(1)、PCI×1(1) |
| ストレージベイ(空き) | 6(5) |
| その他 | ソフトウェアMPEG機能、33.6kbpsFAXモデム内蔵 |
| 付属品 | キーボード、マウス、ジョイスティック |
| 本体寸法(幅×奥行×高さ)、重量 | 241×438×432mm、11.0kg |
| メディア・コンソール(幅×奥行×高さ)、重量 | 329×260×100mm、3.0kg |
【Aptive Sシリーズモデル別仕様】
| モデル | Aptiva B60 2159-B60 | Aptiva B65 2159-B65 | Aptiva B75 2159-B75 |
|---|---|---|---|
| CPU | Pentium 166MHz | Pentium 166MHz | Pentium 200MHz |
| HDD | 2.5GB | 2.5GB | 3.2GB |
| ディスプレイ | 15インチ(ドットピッチ0.28mm) | 17インチ(ドットピッチ0.28mm) | 17インチ(ドットピッチ0.28mm) |
□日本アイ・ビー・エム(株)ホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□Aptiva Sシリーズ製品情報ページ
http://www.ibm.co.jp/jpccinfo/aptiva/sseries.html
□IBM PC Direct Aptiva製品価格一覧
http://www.ibm.co.jp/direct/pcd/aptiva.html
('96/10/30)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]