【周辺】
2,400bpsのデータ通信も可能
32Kbps通信サービスへのバージョンアップに対応
京セラ、PHSデータ通信端末「DS-110」を発表
'96/12上旬 発売
標準価格:オープンプライス
(店頭価格40,000円前後を予定)
連絡先:京セラ(株)横浜事業所パーソナルマーケティング部
Tel.045-943-6138
京セラ株式会社は、PHSデータ通信端末「DS-110」を12月上旬から発売する。標準価格はオープンプライスだが、同社によれば「加入料込みで、40,000円前後を予想している」という。
「DS-110」は、日本アイ・ビー・エム株式会社のPDA「ChipCard」をベースに開発された製品で、漢字入力機能とPHS通信機能などが追加されたほか、以下のような特徴を持っている。
【主な特徴】
●PCMCIA TYPE2に準拠
本体下部のフリップ部をPCカードスロットに差し込むことで、パソコンとのデータ共有が可能、PHS無線モデムカードとして利用できる。専用のWindows 3.1、Windows 95用ドライバソフト(DOS/V用)も標準添付されている。NECのPC-98シリーズにも対応を予定しているが、Macintoshについては、「対応を検討中である」とのコメントがあった。
●単体でパソコン通信が可能
2,400bpsのモデムと60(縦)×40(横)mmのバックライト液晶(横12文字×縦最大20行、16×16ドット)を装備。NIFTY-Serve、BIGLOBE、Peopleなど、パソコン通信へのアクセス、電子メールの送受信が行なえる。
また、
- 設定したユーザーID/パスワード、アクセスポイントへの接続、メールの送受信後、電話を切るなどのスクリプト機能
- 返信封筒作成機能や、内蔵された定型文による、メール本文作成機能
なども搭載している。
●PIM機能
- カレンダー、スケジュール/TO DOリストの登録(最大200件)機能
- 「ロータスオーガナイザー」からの住所録(最大100件)などのデータ転送が可能
- 世界時計/電卓機能を搭載
●グループウェアに対応
会社内LANを利用したメールの送受信、スケジュール交換が可能。
●PHS電話機能
- バイブレーションユニットを添付
- マナートークシステム搭載
- 連続通話時間:約5時間
- 連続待受時間:約500時間
なお、PHSの32Kbps通信サービスであるPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)については、有償でバージョンアップを行なう予定である。DDIの14.4Kbps通信サービスについては、別売のアダプターをつけることで対応を予定。
【主な仕様】
- サイズ
本体(フリップを閉じた状態):55(幅)×108(高)×27(厚)mm
IDバイブレーションユニット:57(幅)×38(高)×13(厚)mm
- 重量
本体:約175g(電池含む)
IDバイブレーションユニット(電池含まず):18g
- 使用電池:リチウムイオン(500mAh)
- ユーザーメモリ:200KB(PIM用100KB、テキストデータ用100KB)
□京セラ(株)ホームページ
http://www.kyocera.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.iijnet.or.jp/kyocera/new/9609/ds110-j.htm
□日本アイ・ビー・エム(株)ホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□「ChipCard」製品紹介
http://www.ibm.co.jp/Products/news/960213/index.html
□DDIホームページ
http://www.calley.co.jp/ddi/
('96/9/26)
[Reported by seino@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp