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日本電気ホームエレクトロニクス
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日本電気ホームエレクトロニクスはPowerVRチップを搭載したビデオカード「PC 3DEngine」を普及させるため、「NEC PowerVR Developer Network(NPDN)」を発足し、国内のゲームソフト会社に参加を呼びかける。同社は激しい3Dビデオカード市場の中でこの製品を業界標準にするため、率先してゲームソフト会社を組織化し、対応ソフトを増やしていく考えだ。NPDNでは参加会社に向けて開発ツールの販売や開発のサポートを行う。
PowerVRは日本電気と英VideoLogicが開発した新しい高機能かつ低価格な3Dビデオチップ。すでに米CompaqがPresario 8000シリーズでの採用を決定しているほか、アートディンク、光栄、ナムコといった国内の大手ゲームソフト会社が対応ソフトを開発中。
また、今回の発表の中で「PC 3DEngine」の製品仕様が明らかになった。PCIバス対応のカードで、4MByteのテクスチャメモリを搭載する。ただし、単独での利用はできず、現在パソコンで使用しているビデオカードの他に増設する形で利用することになる。対応OSはWindows95で、マイクロソフトのゲーム用高速描画APIであるDirect3Dにも対応する。年内に3万円以下の価格で販売し、1~2本のゲームソフトを添付する予定という。当初はDOS/Vパソコンのみの対応で、続いてPC98シリーズ対応版を商品化する。
('96/8/22)
[Reported by 石橋 文健]