まず、ハイエンドユ-ザ-向けのPowerMac9500シリ-ズと8500シリ-ズだが、今回から同社としてははじめてCPUにPowerPC604eチップを搭載し(150MHzモデルは604)、最高速モデルは200MHzのものを搭載している。メモリ容量もハイエンド機では、これまでの標準16MBから32MBに増えている。
9500/180MPは同社初のマルチプロセッサモデルで、グラフィックス、ビデオ、3Dレンダリング、CAD/CAMなどCPUに高い性能が要求される分野のユ-ザ-を対象にしている。7600シリ-ズはこれまでの120MHzから132MHzになり、また7200シリ-ズはCPUの変更はないものの、他のPCI Mac同様、8倍速のCD-ROMプレ-ヤ-が搭載されている。
個人/家庭向けシリーズのPerformaには、新型のハイエンド機6400シリ-ズ2機種が追加された。6400シリ-ズはシリ-ズ最速の200MHzまたは180MHzのPowerPC603eチップを搭載、一部機種では2次キャッシュが256K標準装備と、高い性能に主眼がおかれている。また、これまでのPerformaシリ-ズと大きく違う点は、拡張性にも力を入れているところだ。2つの7インチPCIバスを装備し、それに対応した、TV/FM Radio System、VideoSystem、Avid Cinema、PC Compatibility Card、QuickDraw 3D Accelerator Cardといったマルチメディア用のカ-ドも同時に発表している。また、SCSI拡張ベイを新しく設け、SCSIデバイスをベイに入れるだけで内蔵できるようになっており、SCSIディスクなどの増設が容易にできる。
発表によれば、各機種の発売開始時期は、9500/180MPは9月までに、9500/200および8500/180は8月中の予定。8500/150、7600/132、7200/120はすぐに出荷される。ただし9500/200および8500/180については、8月中は出荷台数が少なく、製品が出回るのは9月からになるとのことだ。また、Performa 6400シリーズについては、8月5日発売となっている。価格は以下の通り。
機種名 | CPU | 標準メモリ | HD | CD-ROM | 備考 | 米国価格 |
Power Macintosh 9500/180MP | PowePC 604e×2 | 32MB | 2GB | 8倍速 | マルチプロセッサ | $5,699 |
Power Macintosh 9500/200 | PowerPC 604e | 32MB | 2GB | 8倍速 | ビデオシステム | $4,899 |
Power Macintosh 8500/180 | PowerPC 604e | 32MB | 2GB | 8倍速 | ― | $4,499 |
Power Macintosh 8500/150 | PowerPC 604 | 16MB | 1.2GB | 8倍速 | ― | $3,599 |
Power Macintosh 7600/132 | PowerPC 604 | 16MB | 1.2GB | 8倍速 | ― | $2,999 |
Power Macintosh 7200/120 | PowerPC 601 | 16MB | 1.2GB | 8倍速 | ― | $2,299 |
Power Macintosh 7200/120 |
PowerPC 601 Pentium 100MHz | 16MB | 1.2GB | 8倍速 | PC互換 | $2,799 |
機種名 | CPU | 標準メモリ | HD | 備考 | 米国価格 |
Performa 6400/180MHz | PowePC 603e | 16MB |
1.6GB (IDE) | 8倍速CD、28.8Kbpsモデム | $2,399 |
Performa 6400/200MHz | PowePC 603e | 16MB |
2.4GB (IDE) |
256KB2次キャッシュ 8倍速CD、28.8Kbpsモデム | $2,799 |
【米アップルのニュースリリース(英文)】
マルチプロセッサMacのリリース
新Power Macintoshシリーズのリリース
新Performaシリーズのリリース
[Reported by yuy@Hawaii.Edu / hiroe@impress.co.jp]