日本シリコングラフィックス株式会社と日本クレイ株式会社の両社は、96年2月26日に米シリコングラフィックス社が発表したクレイ・リサーチ社の吸収合併についての経過、および今後の方針について発表を行った。
米シリコングラフィックス社(以下SGI)は、2月26日にクレイ・リサーチ社(以下CRI)の吸収合併を発表、4月にCRI普通株式の75%を買い入れ、6月30日、CRIの吸収合併を完了した。これによりCRIは、SGIの100%出資子会社となった。
以上の経緯を受け、日本シリコングラフィックス社(以下NSG)および日本クレイ株式会社(CRJ)の両社は、SGIの独立した子会社として、7月1日付けでSGI East Asia Operationsに統合されることとなった。SGI East Asia Operationsは、今後NSGとCRJ両社の統合に向け、戦略的な新体制の確率を目指すが、両社の統合が完了するまでは、両社の資本金、人事、販売チャネル、サポート体制などは従来通りとする。
SGIはSGI、CRI両社の製品の性能・機能向上を図るとともに、Indyクラスのデスクトップシステムから、T3Eクラスの超並列システムまでを、シングルアーキテクチャに基づいて開発していくと発表している。両社のアーキテクチャの統合が実現すると、CRAYでモデリングを行い、SGIワークステーションで描画処理を行うなどの統合的な環境がSGIより提供されることになる。
日本シリコングラフィックス社のニュースリリースを見る ('96/7/2)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]