ニューヨーク発の共同通信によると、米経済誌Forbesは30日、恒例の「世界のビリオネア」(元首や王侯貴族を除く資産十億ドル以上の大富豪)番付を発表、米コンピューターソフトの巨人、Microsoftの創業者兼会長のビル・ゲイツ氏が2年連続で1位になった。同氏の資産総額は180億ドル。保有する自社株の値上がりで前年の129億ドル、前々年の82億ドルから着実に資産を増やしている。
日本人のトップは西武鉄道会長の堤義明氏で前年の3位から7位に後退した。資産は92億ドルで前年の90億ドルをやや上回った。
アジアの大富豪の進出がことしも目立ち、香港の不動産開発グループの李兆基氏が4位(127億ドル)、台湾の保険・建設業を営む蔡万霖氏が5位(122億ドル)、香港の不動産業、李嘉誠氏が6位(106億ドル)、フィリピンのタン・ユ氏が10位(70億ドル)などアジア出身者がトップテンのうち5人を占めた。
資産十億ドル以上のビリオネアは447人で、5年前の274人から大幅に増えたが、日本人は91年もことしも同じ41人で増減なし。米国人がこの間96人から149人へ、日本を除くアジア人が27人から82人に急増しているのに比べてバブル経済崩壊後の日本の停滞が目立っている。
('96/7/1)
[Reported by date@impress.co.jp]